エステルラインは強度が低いのが難点です。バックラッシュで高切れすることもあり、満タンで巻いてもみるみるうちに痩せてきたりと、基本的に消耗品と考えた方がいいでしょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
エステルラインは消耗品
エステルラインはポリエステル素材のラインで、スーパーマーケットでもらう(というか今は「買う」)ビニール袋と材質的にかなり近いところにあります。釣りイトとして使えるレベルに持ってこようとすると、伸びや強度がかなり落ちてしまい、ちょっとした負荷でぷちぷちと切れてしまうのが難しいところです。
バックラッシュしやすいのも欠点で、新品の状態で張ったラインが1ヶ月でダメになってしまうこともよくあります。現に筆者はこの2週間ほどで150m巻きしたラインをすべてダメにしました。今は新品に張りなおしましたが、そういうエステルラインの性格はよくわかっているので、最初から消耗品と考えて割り切って使っています。

交換時期は早めに
エステルラインの交換時期は、やはりバックラッシュや魚にずるっとラインを持っていかれた高切れなどのトラブルで、下巻きやスプールの地が見えてきたときです。「まだ大丈夫かな?」と思っていると、次の釣行ですぐにバックラしてしまって、ストップフィッシングとなることも。
交換時期は早め早めをおすすめしますが、まあ、目処として、ぎりぎり、痩せてきても下巻きが少し見えている状態ならまだ2回くらいは使えます。私も先日かなりバックラでラインをダメにしましたが、それでも1釣行は保ったし、また新品に張りなおすときに手で古いラインをスプールから巻き取っていくと、感覚的に50m~60m程度ありました。
それでも早め、早めにこしたことはありません。
10mずつカット
アジングは基本的に夕方から夜という光量の少ない時間のゲームです。しかしデイアジングで日中に釣りをする場合は、エステルの紫外線劣化を考えておいた方がいいでしょう。筆者も先日一度泉南のものすごく気持ちよい秋晴れの中で釣りをしてきたのですが、そのあとの夜のアジングでは0.2号のエステルラインが経験したこともないところで急に切れたりして驚きました。
釣行回数が多い方や、デイアジング中心の方は、釣行ごとに10mずつカットするのが望ましいといわれます。

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意外に高価?1年で約3000円
エステルラインはもともと安物のラインです。こういうと何ですが、まあ、大したモノではありません。昔の渓流釣りに使われていたラインの在庫が、今、エステルラインという名前をつけて再販されているという噂も聞きます。
しかし安いのはいいのですがアジングメインで上記の理由で巻き直しが重なると、意外に年間コストは高くついてしまいます。筆者の使用品は150m巻き1200円ですが、3回巻き直せば、3600円です。難癖つけるようではありますが、もうちょっとどうにかならんのかという感じはしますね。まあ、それを補って余りある軽量リグの操作性はあります。
PEラインはメーカー二級品くらいでも使い物になり、細い号数ほど高価なのですが、とはいえ2000円くらいで100m巻きが買えたりします。高切れを防げばラインを裏返して(スプールの内側にあるラインを外側に持ってきて)3年くらい使えるので、かなりコスパは高いです。ただ「パ」といっているパフォーマンスの部分で、アジングにPEが適しているとはちょっと言いにくいのですが。
それでもアジングはエステル
交換時期とコスパという視点でエステルラインを観察してみました。

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<井上海生/TSURINEWSライター>
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