魚料理の締めは、やはり汁物。魚のアラを使った吸い物や雑炊などが定番だ。

そんな出汁(だし)が「食べたい時に、いつでもある」とうれしい。そこで今回は釣り好きの店主(藤まる食堂)一押しの「万能だし(フュメドポワソン)」の作り方を紹介する。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)

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万能だしに合う魚種

まずは万能だしに合う魚種を紹介する。基本的に白身の魚なら大半、いいだしが出る。なかでもクロやチヌは定番中の定番だ。

そのほか、スズキ、カサゴ、メバル、アカハタ、マダイもOK。

だしの取り方

次にだしの取り方を順番に説明しよう。

(1)魚のカマを準備。頭からカマを外し、エラを取る(中・大型魚の場合は、カマは煮付けや塩焼きに取っておき、頭のみを使う)。

釣り人的「万能ダシ」:白身魚のフュメドポワソン 使用可能な魚種は多彩
頭とカマでだしを取る(提供:TSURINEWSライター松田正記)

(2)頭とカマの血合を洗い落とす。

(3)(2)を鍋に入れ、水を注いでひと煮立ちさせる(滑り取り&霜降り)。

(4)(3)の水を切り、鍋に戻す。

(5)再び水を加え、火にかける。

(6)灰汁を取りながら、10分ほど煮込んでいく。

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灰汁を取りながら煮込む(提供:TSURINEWSライター松田正記)

(7)だしの色がほんのり黄色くなればOK。

(8)(7)をザルでこす。

釣り人的「万能ダシ」:白身魚のフュメドポワソン 使用可能な魚種は多彩
ザルでこす(提供:TSURINEWSライター松田正記)

だしの粗熱が冷めたら、ペットボトルに移してできあがり。

保存

保存する際は冷蔵室に。日持ちの目安は3~4日。すぐに使わない場合は冷凍しておけば半年ほど持つ。冷凍する時は、だしの量がペットボトルいっぱいだと、膨張して破裂する。これを防ぐために7~8分目にとどめてほしい。

美味しい使い方

最後に美味しい使い方(食べ方)を紹介する。鍋やみそ汁などにする際、だし100%よりも70%くらいにする。その理由は鍋などに入れる具材からも少しだしが出るため。

西洋料理に用いるフュメドポワソン(魚のだしをベースにしたブイヨン的なもの)は、だしに水とワインを加えるが、ワインの代わりに、薄口しょうゆを少し入れる。

だしを少し薄めておくことによって、ギトギトにならず、「あっさりだけど、濃厚な味」に仕上がる。


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<松田正記/TSURINEWSライター>

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