今回は、釣り人の皆が楽しい釣行をするために注意しなければならない点や、釣りをする上で必要な最低限のマナーを6項目にまとめました。例え知らなくて悪気が無かったとしても、知らないでは済まされないようなトラブルに発展する場合がありますので、ここにて紹介させて頂きます。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦剛)

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テトラ帯での釣り

テトラ帯は波が荒く、潮も強く流れているため、絶好のポイントになる場合があります。しかし、足場が不安定であり落下、落水してしまう危険性があります。救命胴衣を身に着けていても、テトラとテトラの間に落ちてしまうと、波が打ち寄せる度に海底へと引きずり込まれていき、死亡事故となるケースが多いです。

テトラ上は足場が不安定なだけでなく、新しいテトラはツルツルと滑りやすく、古いテトラは緑の藻などが付着していてヌルヌルとしています。どちらも滑りやすくなっており非常に危険です。テトラ帯での釣りは経験を積んだ上で、スパイクシューズの着用などで安全対策を万全にしてから行うようにしましょう。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアでの初釣行時の注意点6選
テトラでの釣りは避けよう(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

先行者がいる場合

釣り場をあらかじめ決めて、到着してみたらもう既にその場所で釣りをしている方がいる場合は多くあることです。先端角などの場合は、先行者が多方向に投げ分けている可能性もあります。

残念ですが移動する事をオススメします。もしどうしてもその場所で釣りをしたい場合は、必ず先行者にあいさつをしましょう。隣で釣りをしてもいいか、一声かけて確認しましょう。OKかNGかは先行者次第ですが、まず一声かけることがとにかく重要です。

何も言わず釣りを開始してしまうと、言い寄られたり、怒鳴られたりと、トラブルになっている場面を散々見てきました。一声かけておくことで、仕掛けを絡ませてしまっても大目に見て対応してくれたり、大物を掛けた時には快くタモ入れをしてくれたりなど、険悪なムードにならない場合が多くありますので、一声かけることは、非常に重要だと思っております。

隣の釣り人との間隔

仕掛け同士が絡まってしまうことを、釣り用語でオマツリと呼びます。このオマツリは、仲間同士であれば何やってんだいと笑って済むのですが、他の釣り人とオマツリした場合は笑いごとではなくなる場合があります。やはり言い寄られたり怒鳴られたりといったトラブルになる可能性が大いにあります。

真っ直ぐ投げていても、風や波で仕掛けが横へ流されたり、隣の釣り人がこちら寄りへと投げていたりと、気を遣いながら、窮屈な釣りとなってしまいますので、隣の釣り人とは十分な間隔を空け、釣り人と釣り人の間に割り込むことは避けましょう。決まりではありませんが、どの釣りも基本的に先行者が優先です。その場を諦めるのが得策ですが、どうしても間に入って釣りをしたい場合は、両隣に一声かけて許可を得る事が重要です。

ゴミを捨てないことは鉄則

釣りに限らず、ゴミの投棄は許される行為ではありません。隣の釣り人がタバコを海へポイ捨てしていたり、隣の釣り人がコンビニ弁当の空やコーヒーの空き缶を堤防上に放置したまま帰っていった。そういった場面を目撃してしまった時、自分も同じことをしても許されると決して思ってはいけません。

言い訳は一貫して皆同じく『他の人もやっている』です。そういった意識は捨て、自分が出した飲食などのゴミ、ラインや仕掛け類のゴミ、自分の釣りをしていた場所は来た時よりも綺麗にする位の心持ちでいるように心掛けましょう。現状、ゴミの目立つ釣り場が多いですが、この先徐々にでも、綺麗な釣り場を増やしていきましょう。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアでの初釣行時の注意点6選
ゴミは絶対に捨てない(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)

漁業関係者への配慮

仕掛けを投げる際、慣れるまでは右や左に飛んでしまったりと、なかなか狙い通りに投げるのは難しいことです。もし船にぶつけて傷をつけてしまったり、仕掛けを係留ロープに引っ掛けてしまったりすると、漁業関係者が思わぬ怪我をしてしまったり、運行自体に支障が出たりと、大きな問題となります。こういったことを起こすと、釣り自体を禁止されてしまう場合があります。

係留されている船が動き出す際にも邪魔となってしまう可能性もあります。

狙い通りに投げられるようになるまでは、船が近くに停泊していない場所で釣りをするようにしましょう。船が往来する場所はカレイの好ポイントでもあるので、ついその場所へと投げ入れてしまいたくなりますが、もし船が岸壁の近くを通過した場合に、船の先端やスクリュー部にラインが絡まり、タックルごと海へ引きずり込まれてしまい紛失や破損してしまう危険性があります。

双方にとって何一つメリットがありませんので、係留船の密集している場所での投げ釣りは極力避けるようにしましょう。そして、もし船が目の前を通過するような時は、急いで仕掛けを回収するように心掛け、トラブルを回避しましょう。

釣りの可否確認

青森県の港湾施設には、関係者以外立入禁止の看板や表示が多く見受けられます。しかしいつも釣り人がいて、実際は入って釣りをしてもいい場所なのかわからない場合が多くあります。筆者は青森県にかかわらず、漁港や堤防を管理している港湾の管轄、県や市町村、また付近の警察所に実際に問い合わせて確認しております。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアでの初釣行時の注意点6選
立ち入り禁止エリアでは釣らない(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)

青森県は元々港湾施設での釣りを原則禁止としているようです。しかし黙認しているのが現状という、非常に曖昧な回答を頂いております。特に注意して頂きたいのは、ロープや柵で侵入を防いである場所、釣り禁止と明記してある場所です。こういった場所は過去に大きな事故や問題が起きていることを表しています。絶対に立ち入って釣りをしないよう、お願い致します。

覆面車両で日夜巡回、巡視をされておられますので、バレないのをいいことに通っているうちに、必ず見付かり処罰されます。しつこいようですが、侵入禁止の措置をされている場所、または釣り禁止と明記されている場所に立ち入って釣りをしていた場合、問答無用で逮捕に至るという認識を持って頂きたいです。

そして、青森県での立入禁止表示のある場所での釣りは、黙認されている場合が多いという見解に至ります。とても紛らわしくややこしいのですが、もし立入禁止の表示のある場所で釣りをしていて事故を起こした場合、完全に自己責任という形で取り扱われます。死亡事故となった場合でも遺族側は管理先を訴えることができません。これが現在の青森県の釣り場の状況であります。

安全な場所にも好ポイントがたくさんあります。とにかく安全を最優先に、海釣りを楽しんで頂けたらと願っております。どうか、ご協力を宜しくお願い致します。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアでの初釣行時の注意点6選
バリケードに注意(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)

安全第一で

複数の注意点がありますが、安全を第一に、第三者の迷惑にならないように安全な場所で楽しむというのが一番いいという結論です。侵入を禁止されている区域での釣りは犯罪です。言い訳は通用しません。

せっかく楽しみな釣り自体を台無しにしてしまっては、もったいないと思います。何かあればすぐに立入禁止としてしまう体制も如何なものかと思いますが、そのくらい多くのマナー違反が横行しているということでもあります。

ほんの一握りのマナー違反者たちが多くの人々の楽しみの場を奪ってきている事実があります。その一握りの違反者とならないよう、釣りをする上での最低限のマナーを知り、もうこれ以上釣りができる場所を失わないよう守り続けていくように、一人一人の心掛けがどうしても必要です。どうか、心からお願いを申し上げます。


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<杉浦剛/TSURINEWSライター>

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