同じ東京都とは思えないぐらい綺麗な海に四方を囲まれた伊豆諸島。その中でも伊豆大島は最もアクセスしやすく、釣りができる場所も豊富にあります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター桂宏樹)
東京都伊豆大島
東京都伊豆大島は伊豆諸島の中でも最も本土に近い場所にあり、高速ジェット船なら約2時間、調布飛行場からは約30分で到着するアクセスしやすい離島です。大型客船だと時期により6時間から8時間船内泊を伴いますが、慣れてくると寝て起きたら釣り場に、朝まずめ前に到着できるというメリットもあります。
島内周回道路が整備され東西南北移動が楽で、釣りができる堤防や地磯も多数あり、エサに関しても釣具店ほか、お土産屋さんでも付けエサ等を扱っていて非常に釣りがしやすい離島です。
高速船を利用
伊豆大島は3年前に本格的に釣りを始めるきっかけになった思い出の地であり、毎年この時期になると一年の締めくくりで訪れています。今回は1泊2日で挑むことになりました。
今回は船内が広くない高速船での移動になりますので、余計な荷物を省いてなるべくコンパクトになるようにします。ウキの数やハリスの数、釣り竿の本数、リールの本数から着替えの量など見直して置いていきます。高速船での移動はある程度の大きさ以上の荷物は追加料金が掛かりますので注意しましょう。
岡田港の釣り場紹介
今回は伊豆大島の数ある釣り場の中でも、北東側に位置する岡田港で行いました。岡田港は根元から先端まで非常に長い堤防で、船が不在時の早朝や夕方以降等はかなりの釣りスペースがある場所です。全体が海に突き出ている構造のため潮の流れもよく、周りは砂地が広がりますが、港全体にテトラポットが多数存在するため様々な魚種が釣れます。今回は到着した際にたまたま先端が開いていたため、入らせて頂きました。
注意点ですが、岡田港は伊豆大島の主要港のため、様々な船舶が往来します。釣りができない日もありますし、遠投での仕掛けを長時間流すのにも向いていません。
今回のタックル・仕掛け
竿は磯竿の5.3m、リールはLBD4000番相当、ミチイトはナイロン1.75号、ハリスはフロロカーボン2号6m、ウキは円錐ウキの00号、ウキ下は5m、ハリから上2mにガン玉G6を1つ、ハリはファイングレ5号。
この仕掛けでまずはスタートです。

イサキから登場
港に到着して11時から釣りスタートし、定期的にウキを引っ張る弱いアタリが出るようになりました。何回か釣り上げましたが、そのすべてが20cm前後のイサキです。
何度かイサキを釣り上げた結果、メジナが居るであろうタナの深さに到達する前にイサキが食っている状況だと感じたので、仕掛けが下に届くように仕掛けを少し変更します。ウキを00号からG2号に上げて浮力追加して浮力を上げた分、ウキ下の重りをG6からG4にして早く沈むようにします。

小型メジナがヒット
仕掛けを若干重たい物に変更後、20cmのイスズミや28cmのメジナがアタるようになりました。メジナが居るタナがあるということが分かっただけで少し安心しましたが、30cm以上が全く掛からない状況です。
仕掛けを見切られている可能性を考慮し、ハリをファイングレ4号にサイズダウンさせます。

大物ヒットもバラシ
ハリをかえてから数投目で竿を海に引き込む強烈な引きを当てましたが、10秒待たずにハリ外れを起こしてしまいました。軽量バリは食いがいい分、強度が負けてフトコロが曲がってしまいました。
ハリ以外の仕掛けは問題なさそうなので、ハリを同じメーカーで強度が高いTKO4号バリに変更して食いがかわるか様子見をすることにしました。これでもまだハリが曲げられるようならハリサイズを更に上げていくつもりです。

43cmイスズミ登場
ハリをかえてから数投、時間による変化のためなのかサイズアップしたイサキが釣れだしたと思った直後、いきなりウキが急降下しました。一瞬遅れて強烈な引き。ドラグを少し緩めに設定し、無理に上げずにファイト。魚の突進をいなして、スタミナを奪っていきますが、見えた姿は、本命のメジナではなく、デップデプのまんまるイスズミ43cm。
メジナじゃなかったことは残念ではありますが、いい引きに感謝しつつ。計測したあとは優しくリリース。しかし、その後魚のやり取りが原因なのか、アタリがなくなってしまい、16時になって20日の釣りを終了。まだお店が空いているうちにエサやご飯の買い出しを行い明日に備えることにしました。

2日目も岡田港で釣り開始
宿で朝風呂、朝食を終えて再度岡田港先端の角へ。昨日は左側を中心に狙いましたが、今回は右側で仕掛けを投げてみることにしました。ケーソンが足元から深さ4m前後、10mぐらいまで続き、そこから一気に深くなる形を取っています。最初オモリなしで始めましたが、昨日と違い20cm前後のイサキやイスズミ、30cm未満のメジナが釣れる状況です。イサキの層とイスズミの層が重なっているのでしょうか。
仕掛け微調整
一時間弱ほど続けて成果が出ないため仕掛けを若干変更しました。ハリス5m、ウキG2半遊動、ウキ下4m、ジンタンG4をハリから50cm、ハリはファイングレ5号。この仕掛けでケーソンの切れ目にエサが落とすべく、まずはやや遠方にキャスト。着水ポイントから切れ目上に来るようにウキを引っ張り、ライン調整しながら沈ませていきます。
尺超えメジナ登場
11時ごろ、エサだけ取られつづける状況が続いたため、魚全体の活性が若干上がったと判断し、ハリを「掛りすぎクチブト5号」に交換。イサキが最初は交じるも、暫くして、気持ちよくウキが沈みました。
ケーソンやテトラに入り込まれないよう最初は上に潜られないように引っ張り上げ、魚形が見えてきたら無理せずやり取り。釣れたのは30cmクチブトグレ。続けざまにクチブトグレ32cm。文字通りやっとつれたという感じです。まだまだ、海水冷え切らない12月中旬、30前後でもそこそこの引きを楽しめます。2匹とも今後の成長期待してリリース。

反応なくなり納竿
これからかなと思う2匹でしたが、この後まったく反応がなくなり、さしエサも残ったままになりました。
ウキを3Bにして更にジンタンを追加し、ウキ下6mまで伸ばしてみましたが効果ありませんでした。全遊動で試してみようかと思いましたが、帰りの大型客船さるびあ丸が海上に姿を現したため、14時過ぎたところで納竿となりました。
リベンジ誓う
14時30分の大型客船に乗り、伊豆大島をあとにしました。30cmを超えるメジナを何とか釣り上げることもできましたが、40cm超えを釣ること叶わず厳しい遠征でした。完全な不完全燃焼です。このまま2022年終わるのも釈然としないので、26日初島での釣りを急遽計画しようと思います。
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<桂宏樹/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について岡田港
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