メバルは、体色やその他の細かな特徴に分れて3種類いる。主には磯に着きやすいアカメバル、回遊性の高いクロメバル、そしてストラクチャーや堤防際に着きやすいシロメバルである。

アーバンメバリングを楽しむアングラーの釣っている多くは、おそらくシロメバルだろう。このシロメバルの特徴について、釣る上でも、また親しむ上でも知っておきたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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シロメバルとは

シロメバルといえば、名称からそのまんま白い体色を想像してしまいそうになるが、そうではない。おそらくこの時点でまだ話が見えていない人が思っているシロメバルは、クロメバルかもしれない。というのも、シロメバルこそ体色は黒っぽく見えるからだ。

都市部に多い【シロメバルの生態と釣り方】 アカ・クロメバルより美味しい?
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立派なシロメバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

シロメバルは水の色に溶け込むためか、あるいは成長と共にその体色を濃くしていくのか、ともあれ茶色っぽい体色を帯びるのが、まず見かけには特徴的である。

都市部に多い【シロメバルの生態と釣り方】 アカ・クロメバルより美味しい?
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若いシロメバルは白っぽい(提供:TSURINEWSライター井上海生)

上の画像のように、まだ小型のシロメバルの色を見てみると、このようなものだ。最初に画像ですべて説明してしまうと、下がアカメバル。

都市部に多い【シロメバルの生態と釣り方】 アカ・クロメバルより美味しい?
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アカメバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

そして下がクロメバルで、クロメバルには体色に青や緑味がかかる特徴がある。

都市部に多い【シロメバルの生態と釣り方】 アカ・クロメバルより美味しい?
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クロメバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

壁際に多いシロメバル

次に、シロメバルの習性について解説しよう。シロメバルは警戒心が高く、成長するにつれその特徴は顕著になる。夜は水面直下の魚であるが、大型はなかなか表層に姿を現さない。一方で、他のメバルの倍以上に好奇心旺盛であり、捕食にも積極的。人的プレッシャーが高い湾奥で数釣りできるのがその証明といえる。

ストラクチャーつきの群れが多く、あまり回遊しないといわれる。ただ水温が上がると一時姿を消すので、深場に潜っているのだろう。湾奥ではほとんど外敵が釣り人以外にいない魚なので大きくなりやすく、大型は30cm級ともなる。

都市部に多い【シロメバルの生態と釣り方】 アカ・クロメバルより美味しい?
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大型も連発するシロメバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

小磯やクリーンな海に多いアカメバルや回遊性の高いクロメバルに対して、何にも増して着き場所にこだわりが強い魚である。群れでストラクチャーにタイトに、レンジにシビアに着く。足元で堤防にピッタリ、離れたところで橋脚などにピッタリ。ピッタリに引けば引くほど、そして小型をあえて避けて大型が潜むレンジをうまく引くほど、型が伸びやすい。

シロメバルの釣り方

アカメバルは磯や消波ブロック周りを打っているとシロ混じりにわりとポンポン出る。地域性にもよるが、筆者が釣りにくいと感じるのがクロメバルだ。潮に乗ってベイトを追いかけて入ってくるので、その一瞬を捉えるのは難しい。

一方で、シロメバルは警戒心が高いという特徴を持ちながら、もっとも釣れやすいメバルでもある。表層を軽量のジグ単、水温が高い時期はフローティングプラグを見せてやれば、数が止まらないほど食う。やはり着き場所のコースとレンジをタイトに打つことがコツだ。

簡単なターゲットではあるが、月周りと潮との相関もあるので、新月周りの上げ潮で釣るのが、外さない手だ。適水温は、他のメバルとかわらず14℃くらいだが、アジやシーバスがうようよと動いていない状況であれば、20℃くらいまでの梅雨時期までバイトしてくる。

シロメバルは美味しい

アカメバル、クロメバルと比べてイージーに釣れるシロメバル。アカメバルが磯臭く、クロメバルは筋肉質だが脂のりがよくないと言われるのに比して、シロメバルは実はもっとも手軽に釣れてしまうにもかかわらず、3種の中で食味も抜群である。

都市部に多い【シロメバルの生態と釣り方】 アカ・クロメバルより美味しい?
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大きいのを狙おう(提供:TSURINEWSライター井上海生)

アカとクロとの習性の違い、また出る場所の違いを知れば、シロメバルはもっとも数が伸びやすく、おいしくいただける至福の魚だ。この春時期、沿岸のアングラーでシロメバルを釣らない手はない。目指すは数釣り、そしてサイズアップ。まずは10尾、そして25cmだ。

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<井上海生/TSURINEWSライター>

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