12/6(水)、筆者のホーム「清水港」でフカセ釣りをしてきました。季節外れの暖かさが続く今冬ですが、ようやく水温が下がり始め、冬のクロダイ釣りシーズン開幕が迫ります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)
寒チヌ狙いのフカセ釣り
11月にかけてしばらく低調だった清水港のクロダイフカセですが、12月に入りようやく復調の気配が出てきました。
一般的に、12月以降の厳寒期はクロダイのオフシーズンですが、清水港は1年中クロダイが狙える場所として知られます。港内の水深や魚影の濃さもあって、寒さが増せば増すほど強みを発揮する場所です。

当日のタックル
ロッド:銀狼唯牙 04-53
リール:インパルト2500SH-LBD
ウキ:00号(全遊動)
道糸:磯デュラセンサー0.6号(PEライン)
ショックリーダー:Purple Eyes1.5号(ナイロン) 6ヒロ
ハリス:LEVEL1.5号(フロロカーボン) 2ヒロ半
針:競技チヌ[遠投仕様]3号
オモリ:G7オモリ×2(ハリスに段打ち)

さしエサ
オキアミ
コーン
ネリエ(ブラウン)

釣行開始
仕掛けを準備しつつ、コマセを撒いて潮の様子を確認すると上層から底まで沖へ向かって素直に流れています。普段なら二枚潮が多発する場所のため、素直に流れる潮は珍しいです。
普段よりも釣りやすいだけでなく、前回の釣行で大量にいたエサ取りの姿が減って好条件が揃いました。足元の岸壁際と少し先にあるかけ上がりの2カ所にコマセを打ち、反応の良い位置を探ります。

綺麗な魚体のクロダイを手中
かけ上がりを主軸に時折足元の岸壁際にも仕掛けを入れて丁寧に探ります。エサ取りが減ったのは確実なようで、数回に1度はオキアミがそのまま残ってくる状況です。
1時間ほど経過した頃、かけ上がりに沿って這わせていると待望のアタリ。胴調子の竿が大きく弧を描きます。

1枚目が釣れてすぐに小さなクロダイを釣り上げ、これで2枚目。さらに成長するのを願ってすぐにリリースしました。途中、2回ほどバラシがありましたが、ポツポツと釣果を追加していきます。3枚目はオキアミで、4枚目は岸壁際のコマセに浮いていたのか中層でネリエを食ってきました。サイズこそ出ませんが、どれも綺麗な魚ばかりで満足です。
40cm超えのアイゴをキャッチ
4枚目をキャッチした後はしばらく静かな時間が流れます。さしエサにコーンを使ってみたところ、突然強烈な引きの魚がヒットしました。引きの様子がおかしくクロダイではなさそうです。
クロダイよりも鋭くしつこい突っ込みを見せることからアイゴと判明。やり取りの末タモに収まったのは40cmを超える大きなアイゴ。ヒレの棘に毒があるため針を外す際は要注意です。

良型の本命が釣れる
日が傾き始めたタイミングで5枚目となるクロダイがヒット。オキアミを続けて反応がなく、目先を変えるためコーンにしたのが正解でした。この魚も40cm程度ですが傷がなく肉厚で美しい魚です。

このクロダイを最後に本命からの反応は無くなってしまいましたが、最後に嬉しいゲストのアジが回遊し美味しいお土産を確保。すぐに居なくなってしまいましたが、23cmの食べ頃サイズで美味しそうです。
冬至が近づき暗くなるのが早い時期、16時過ぎには夕暮れの空が広がります。暗くなると急激に冷え込みが強くなるため早めに納竿しました。

最終釣果
最終釣果は本命のクロダイ5匹にアイゴ1匹、お土産のアジ2匹でした。小さなクロダイとアイゴは即リリースしましたが、キープしていた4匹のチヌはどれも丸々して美味しそうです。

1年の中でも特に美味しい季節で、どの魚も内臓脂肪をたっぷり蓄えています。マダイの食味に肉薄、それ以上の魚もいるので、普段クロダイをリリースしている人も冬のクロダイを食べてみてはいかがでしょうか。
昼から夕方の短い時間ではありましたが、5枚の本命をキャッチできて満足です。2回のバラシはどちらも早合わせが原因で、焦らず飲ませるつもりで遅アワセをしていればキャッチできた魚でした。
これから水温がさらに下がり、冬のクロダイシーズンが本格化します。難しい季節でもありますが、清水港ではフカセ釣りからカセのダンゴ釣りとクロダイ釣りアングラーで賑わいます。前回の冬が不調だった分、今冬は復調に期待です。

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<杉本隼一/TSURINEWSライター>
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