シーバスフィッシングをしているとどうにもこうにも不可解なことがある。その1つに潮やベイト(小魚類)など、釣れる条件が揃っているのになぜか釣果が上がらない。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
魚が釣れない理由
それでは最高の条件なのになぜ釣れないのかを筆者のシーバスフィッシングを元に考えてみる。河川での釣りが1番わかりやすいが、エサとなる小魚がいて、流れもあって、何ならボイルまでしているのに釣れないのはなぜか。

様々な理由が考えられるが、1番可能性が高いのが、「スレ」ていることだ。本当はどうなのかは誰にもわからないのであくまで可能性だが、あながち間違ってはいないはずだ。
スレるとは何か?
では、スレるとは何か。簡単に書くと、音(話し声や車、電車)ルアー(着水音や波動)人(気配)など、外的なプレッシャーやストレスによって魚の警戒心が上がることだ。

面白いのは、釣り場の真上を車や電車がひっきりなしに通っていても、スレていなければシーバスは普通に釣れる。人が耳を塞ぎたくなるくらいの騒音にも限らずだ。

釣り人が一番の原因
逆に静かで釣りやすいが、釣り人が常にストックされていてルアーがビュンビュン飛んでくるメジャーなポイントでは最高の条件が揃っていてもほとんど釣れない。そう、これこそが条件が良くても魚が釣れない大きな理由なのだと確信している。

スレた魚をどうやって釣るか
では、そんなスレスレの魚を釣る方法はどうしたら良いだろうか。思い付く独自の方法を上げてみた。
穴場に突入する
経験上、足場が悪くゴミや背の高い草木が生え、ヘビやマダニの脅威があるようなポイントは、まずスレていない。こんな場所は、少々荒っぽい釣りをしてもシーバスが釣れる。

なので、自分だけの穴場スポットを探すのが手っ取り早いが、危険と隣り合わせなので注意が必要だ。
人と違う方法を試す
次に他の釣り人とは違う釣りをするのも効果的だ。同じルアー、同じ釣り方では警戒心の上がった魚には記憶され、釣れない。そこで試したいのがセオリーを無視した釣り方だ。
ルアーを動かしてアピールする方が良い場合も、アタリが遠のきスレたと判断したら、止めたり流したりしてみる。といった感じで、目先を変えるやり方などは簡単でおすすめだ。
その他、黒や紫など普段は使わないカラーを使ってみるのも面白い。
ネバリストになる
とにかく釣れるまで粘るやり方、「ネバリスト」方式だ。どんなにスレていても条件が整っていれば、1匹くらいは反応してくれる。何時間、あるいは何日も粘ればさすがにボウズはないと思うが、これをやるには体力と精神力がいる。これらに自信があるなら釣れるまで粘るのもアリだ。

釣りは自然が相手の遊び
いかがだっただろうか。
今回はそんな釣りの不思議を取り上げてみたが、所詮人間の考えることなので限界はある。ただ長年の釣り経験から答えに近くことはできる。ここではシーバスのルアーフィッシングを例に考えてみたが、他の釣りでも似たような疑問はあるはずだ。
そして、釣りの奥深さと楽しさを追究するためにも、新たなテーマに挑んでみてはいかがだろうか。
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<宮坂剛志/TSURINEWSライター>