桜が満開となり、いよいよ春本番。この週末から伊勢湾奥でも、単発ながらアジの話が聞こえてくるようになった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)
四日市港でサビキ釣り
今回のタックルは4.5mの磯ザオに4号のママカリサビキ。下カゴにアミエビを詰めて投入を繰り返すが反応はない。
あまりにも沈黙が続くので、ここからはサオ掛けをセットして置きザオで待つ。適度な間隔でコマセを入れ直しながら深ダナでアジの回遊を待つが、アタリもないまま満潮を迎えてしまった。
アジをキャッチ
あまりにも退屈なので腹ごしらえでもしようかと考えていると、不意にサオ先が絞り込まれた。慌ててサオを上げると15cm級のアジが2匹。ついに時合い到来か!?
時計を見ると午後5時25分。急いでコマセを詰め直して再投入すると即座にヒット。
コマセ無しでは釣れない
これならコマセなしでも狙えるかもと試してみるが、見事なほどに口を使わない。コマセの切れ目が縁の切れ目というヤツだ。仕方なくコマセを詰め直すと、当然のようにブルブル。
最初は追い食いさせていたが、元気すぎる魚が仕掛けを絡ませる。オモリを重くすれば回避できるが、釣り味を損なうのが難点だ。
手返しよくアジを追釣
コマセを詰めてタナまで落とし、即ヒットして即回収。そのうちに魚が上ずってきたのか上のハリにもヒットするようになってきた。こうなると手返しはさらにアップ。大忙しになってきた。
これはこのまま日没まで釣れ続くパターンだ。必要以上に釣っても後が大変なので、ここからは写真を撮ったりしながら適度にペースを落として釣った。
ところが、程なくアタリはピタッと止まる。時刻は午後5時40分。そのうち戻ってくるだろうとのんきに構えていたが、その後は何をしても反応が得られないまま日没を迎えてしまった。時合いはわずか15分。周りにサビキ師がいなかったため、コマセで足止めできなかったのも一因だろう。
20匹達成
とはいえ20匹くらいは釣れているはずだ。バケツのアジをクーラーに移しながら数えてみると、まさかの18匹。
そんな訳で残業決定。日没後はルアーロッドに持ち替え、常夜灯周りを中心に探っていく。
レンジを見極めるのに時間を要したが、パターンをつかめば2匹くらいはあっという間だ。これで目標の20匹をクリア。
アジの当たり年が続く伊勢湾奥。今はまだはしりの時期だが、5月の連休ごろには盛りを迎え、本格的に楽しめるようになるだろう。
港湾部はマナー遵守で釣りをすること
今回のようなベイエリアの釣り場は、港湾関係者の厚意で成り立っている。サビキ釣りで問題となっているのがコマセの放置。特に夏場は瞬く間に腐敗して異臭を放つ。関係者の迷惑とならないよう、帰る際には確実に洗い流しておきたい。
せっかくの当たり年だ。気持ち良く釣りを楽しむためにも、マナーの遵守をお願いしたい。
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<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
▼この釣場について四日市港 この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年4月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。