全国的に入梅した。これから雨が続き、雨季が明けると眩しい夏が訪れる。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
夏のデイ・ライトゲームは楽しい!
ライトゲームは基本的に夜や早朝の釣りだが、一部、デイゲームも成立する。特に日中魚の反応が良いのが夏で、クリアな水域の海では雑魚交じりにカサゴやメバルやキジハタなども登場する。
夏は根魚が「新子」といってまだ誕生して間もない小さい個体が多く、好奇心旺盛な彼らががんがんルアーにアタックしてくる。リリースメインにはなるが、アタリと引きを楽しみたい。
また本命の根魚にこだわることなかれ。フグやイソベラもゲストと割り切って釣れば、竿をまげてくれるだけの楽しさはある。筆者はイカゲソを使ったジグ単でこれらの魚もパターン化し、「ゲソング」と呼んで遊んでいる。そんな趣もある。

さて、では、そんな夏の日中の海で、どんな釣り方をして遊ぼうか?答えは、次の3つだ。
マイクロメタルで遊ぶ
まずはマイクロメタルジグ、こいつがマストになる。メタルジグはクリアな水域ほどきらめき効果が高く、集魚力を発揮する。

マイクロメタルの面白さは、やはり「操作感」が強いことだ。ジグを動かして止めて、落として……そんなアクションの最中に食ってくると、魚を意中で仕留めた感がたまらなくクセになる。安いものでは100均でも2g前後のジグが買えるので、ロストも頭に入れて数個手に入れておこう。
安定のジグ単はエラストマーで
ジグ単の釣りはもはや鉄板だが、夏のデイゲームでは少々工夫が必要になる。ただ巻きで食うこともあるが、ちょんちょんとシェイクを入れて左右にはねるような動きを見せてやったほうがいい。エビか何かと見間違えて、いろんな魚が食ってくる。

ボトムをしっかり取れるウェイトで、かつ重くしすぎないという塩梅も求められる。何より根にタイトにいくので、根がかりのリスクマネジメントは慎重に。
またフレッシュな水域の海では、歯のある魚フグベラといった雑魚たちの邪魔も入る。こいつらはワームをかみちぎってしまう。この被害を浅くするために、保ちのいいエラストマー系のワームを推奨する。リールで有名なD社から数多くのラインナップが出ているので、チェックしてみるといいだろう。
穴釣り用の餌とヘッドも用意
何より夏といえば穴釣りである。消波ブロックに乗って、その隙間を狙って根魚を探す。専用ロッドを持ってきてもいいが、アジングロッドやメバリングロッドやトラウトロッドも流用可能だ。何せ短ければいい。
ルアーマンならば本当はワームでやりたいところだが、この釣りばかりはどうしても生エサのほうが反応がいい。イソメ、ないしパワーイソメなどのナチュラルな疑似餌を推奨する。
筆者は個人的にイカゲソを中心にコレをやっている。というのも、イカはやはり圧倒的にエサの保ちがいいのだ。ジグヘッドと組み合わせて、穴の隙間にするすると落とし込むだけ。ラインシステムはPE0.3号に5lbのリーダーが基本。これでほとんど夏の魚には負けることがない。
――以上が夏のデイ・ライトゲームに必要な3つのリグである。

特に夕マヅメ絡みはよく効く。手持ちのメタルとワームでテストしてみてほしい。
<井上海生/TSURINEWSライター>