8月13日、釣りに出かけた。行先は泉大津の勝手知ったるポイントだ。

ここでは年がらねんじゅうチヌの活性が高いが、しばらくは顔を見ていない。キビレばっかりになっていたのだ。そこで今回は夜までちょっと時間を作って2時間半ばかりやってみると、良い本チヌの姿を拝むことができた。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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泉大津でLTチニング釣行

持参したタックルは、メバリングタックル。相も変らぬLTスタイルで、メバルのプラグを使ってチヌを狙っていく。メバルは表層の魚なので、基本的に沈めるプラグはない。

そのため、表層以下のレンジを見るときにはマイクロメタルジグを使う。3gのジグで着底するので、大した深さではない。だが、潮の流れが速いので、少々アピール不足の感は常に感じている。

ここではメバルの大きいのがたくさん釣れるので重宝しているが、どうも最近はシーバスのポテンシャルも高いことに気づいた。ことにこの春はよく釣れたので、来年はバチ抜けに絞って本式のタックルでやってやろうかとも思っている。知悉していると思っている場所でも、気づかぬ潜在性はあるものだ。

メタル、ワームに反応なし

まだ日の残っている夕暮れにポイントインした。この時間はワームかメタルジグだが、個人的に今年まだワームで魚をほとんど釣っていないので、出るとしたらメタルかなと思って、ブレード付きのマイクロメタルジグでキワをリトリーブしていく。

着底させてすーっと巻いてくるだけなのだが、何度かアタリらしいものはくる。おそらく小さなキビレだろうが、アタックしてくるほどでもないのだ。突つくくらい。

まだ夜になりきらない時間は警戒心が高いので、ちょっとハードプラグは難しいだろうか?このあと、ワームにかえて30分ほど試してみたが、カサゴのアタリが出るくらいだった。

時合いに入ってキビレ連続

しかし、まだまだ始まったばかり。暑いし、体力も確実に削られているが、だからといって負け確では全然ない。ここから水面近くまで浮上してくるチヌの活性が高くなるのだとむしろ期待は上向く。ルアーをメバル用のフローティングにチェンジした。

通すこと20分ばかり。「あっちはシーバスで、こっちはチヌなんだよな」と一本堤防の向こう側を見やりながら思っていると、そのまさに「こっち」側で、キビレがヒット!30cmちょい。微妙に抜き上げできないサイズで、仕方なくタモを使った。

大阪湾チニングで本チヌにキビレを連続キャッチ【泉大津】メバリングタックルを流用
大阪湾チニングで本チヌにキビレを連続キャッチ【泉大津】メバリングタックルを流用
キビレがファーストフィッシュ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

しかし、またしてもキビレ。やはり夏のチニングは、どうしてもキビレに食われるものか。

大阪湾では特にキビレが多いのだ。

本チヌが3連発!

だが、ここからは違った。続けて合計3枚食ってきた、すべてが本チヌ。1尾は40cmを超えた。

大阪湾チニングで本チヌにキビレを連続キャッチ【泉大津】メバリングタックルを流用
大阪湾チニングで本チヌにキビレを連続キャッチ【泉大津】メバリングタックルを流用
40cm超えチヌ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

この本チヌ、ちょっと驚くほど引いた。そうなのだ、数がよく釣れるのは春だが、チヌの引きはやっぱり夏が一番強いのだ。「シーバスかな?」「シーバスだ」と何度も一人つぶやきながら、チヌの姿を水面に見たときには、「ええ?」と首をひねりたくなる思いだった。

しかも40cmというのは、まあ人の感じ方によるかもしれないが、通年チヌを釣っている私からすればそこまで大きいものでもない。それでもこんな危ない引きをするのだから、夏のチヌは侮れないのだ。

潮回りと海水温がカギだった

この日の勝因は、潮回りと海水温にあったと思う。というのも、何日かは行こうと思いながら、悪い潮と海水温で我慢していたのだ。ちょっと水温が下がって、いい時間帯に潮が動く時を見て打てば、期待した通りの釣果がついてきた。しめた、と得意だ。

大阪湾チニングで本チヌにキビレを連続キャッチ【泉大津】メバリングタックルを流用
大阪湾チニングで本チヌにキビレを連続キャッチ【泉大津】メバリングタックルを流用
丸呑みは高活性の証(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

だが真夏の釣りは本当に堪える。この日など別に気温は少々ましだったくらいなのに、信じられない量の汗をかいて、また腰にも鈍い痛みが残った。こういう疲れのおおげさな感じやすさも、年によるものなのかなと思う。釣りが自分の体調を知るバロメーターになっているとは、いかにも釣り人らしい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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