ベトナムで世界一危険な釣り?「ワニ釣り」を体験してきた。といっても、竹の棒にテグスを付け、その先に動物のレバー垂らして行うワニの餌付けだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター 松浦)
ベトナムでワニ釣り
ワニ釣りができる場所は「スイティエン公園」だ。行き方は、成田空港から約7時間かけてベトナムのタンソンニャット国際空港へ。そこからはタクシーで約50分で到着。
都心からだと10時間みておけば問題ないだろう。たった10時間でワニ釣りができると思えば、なんてことはない。料金は、入場料が120000ドン(約600円)で、ワニ釣り1回が5000ドン(約30円)と格安だ。日本からの移動費が万単位なのに釣り自体は30円。なんともアンバランスだ。
世界一怪しい遊園地「スイティエン公園」
2019年の5月某日、ベトナム、ホーチミン市内でタクシーを拾い、郊外にあるスイティエン公園へ向かった。このスイティエン公園、世界一怪しい遊園地、狂ったディズニーランド等々、いろいろ言われているクレイジーな遊園地らしい。

なにせワニ釣りができるくらいだ。施設に着き、チケットを買って入場すると謎のモニュメントや像がならんでいる。

中には何故か見慣れたキャラクターの姿があった気もするが、私の勘違いということにしておこう。

アトラクションもジェットコースターやお化け屋敷、巨大プールなど様々なものがある。当日はベトナムの祝日と重なっていたため、とても混雑していた。
そのためプールには入らなかったがジェットコースターには乗ってみた。クオリティ的には速度を遅くして壊れそうな恐怖感を足した花屋敷のジェットコースター。セーフティーレバーに遊びがある点もエンターテインメント性をアップする重要ポイントか。

暑さ対策は入念に
いろいろと楽しめるアトラクションがあるこの施設だがひとつ、欠点がある。エアコンのある建物がないのだ。気温35度、湿度90%の熱帯で逃げ場がないのはかなりきつい。パレードの様なものもあるのだが、登場する人達も暑さにやられて辛そうだった。

それならプールに入ればいいと思うかもしれないが、衛生面のリスクを考えればあまりおすすめ出来ない。おまけにフードコートや屋台から漂うパクチーなどの香辛料の臭いが暑さと絡まって破壊力を増すのだ。午前中や夕方などの少しでも涼しい時間をおすすめする。
いよいよ「ワニ釣り」に挑戦
ひとまず他のアトラクションを楽しんだ後、向かった先は施設で1番奥にあるワニ釣りエリアだ。ここからが本題である。係の人からエサの着いた竹の棒を貰い、水面に向けてエサを垂らす。

エサのために足元まで近づいて来ているワニの顔の近くにエサを持っていくと、ゆっくりと目標を捉え、物凄い瞬発力でエサに食いついてきたのだ。ビビって食いついたタイミングでエサを引き上げてしまうと綺麗にテグスの先からエサはなくなっていた。
糸を送り込んでやり取りを楽しむ
次に、ワニがエサを食べるタイミングで引っ張るのではなく糸を緩めてみた。すると、エサはテグスから外れずにワニの口の中にエサとともに残った。ここからが針はないがワニとの引っ張り合いの始まりだ。無理矢理引っ張ると流石に外れてしまうので調節しながら楽しもう。

ここまで間近にワニと戯れることができる施設は世界を探してもあまりないだろう。ただ、水辺へ落ちたら高確率で食われる。子供を連れていく時は目を離してはいけない。ちなみに、エサを水の中に入れていると小魚がやってくる。見慣れない魚がエサをつついている姿を見るのも面白い。
GWのお出掛けにも
物価が安く、世界遺産や観光スポットも数多くあるベトナムは旅行先へおすすめの国だ。ご飯も美味しいしコーヒーの名産地でもあるので高級豆のコーヒー「コピ・ルアク」(ジャコウネココーヒー)が格安で飲むことができる。
それに仏教徒が多いため、日本人と考え方が似ているという。ただその分、治安と衛生面には気をつけよう。胃腸の弱い方には屋台飯はオススメしない。
お店での買い物は値切り交渉が基本でそれをしないとぼったくりにあう。1番気をつけないといけないのはタクシーで、白タクには十分注意。
これらを差し引いても、ベトナムは魅力ある楽しい国だ。GWのお出掛けの候補にしていみてはいかがだろうか。なお、ホーチミン市には高島屋があるので、日本を感じたくなった場合はコチラへ。
<松浦/TSURINEWS・WEBライター>