【写真】7人組ボーイズユニット・原因は自分にある。
昨年夏に始動して以来、時代に即した新たなエンターテイメントで若者の心を鷲掴みする7人組ボーイズユニット・原因は自分にある。


ハロウィン仕様のシックな衣装に身を包み、ゴージャスでクラシカルなセットに揃った7人が映ると、特別なハロウィンパーティーを共に楽しむべく、まずは“ハロウィンスペシャル 映え!フォトバトル”なる企画がスタート。二つのチームに分かれた7人は、まるで宮殿のようにきらびやかな装飾が施されたスタジオに散らばって、それぞれメンバーをモデルに“映え”写真をプロデュース&スマホで撮影してゆく。
絨毯敷きの大広間でポツンと座り込む大倉空人、大人なムード全開でソファに寝転ぶ桜木雅哉に武藤潤、赤いハットとサングラスで斜めの画角に収まった吉澤要人と、クールにキメた面々に対しては“かっこいい!”のコメントが連投。一方、シャンデリアの光を浴びて笑顔全開の長野凌大、猫耳で恥ずかしそうにニャンニャンポーズする小泉光咲には“イジられてる?”“かわいい!”と正反対のリアクションが返るなど、ファンのツボを心得た多彩な魅せ方で楽しませてくれる。そんな中、メンバーが全員一致で“映えフォト”ナンバー1に選んだのは、黄金色のキングサイズベッドに横たわった杢代和人を映した1枚。口を半開きになんともセクシーな表情を浮かべて、コメント欄に“黄色い”を通り越して断末魔の悲鳴をあげさせるのは、さすが「プロフィールの特技にキメ顔が入ってる」と胸を張るだけはある。


ここで画面が切り替わり、パフォーマンスされたのは「ジュトゥブ」。普段のステージでも楽しそうにふざけあう7人の姿が人気のキュートなナンバーだが、この日は曲自体を転調してキーを下げたハロウィンバージョンでお披露目された。耳を澄ますとゴーストのような声も聞こえるほんのりホラーなアレンジにもかかわらず、見渡す限り金色に装飾された幅の狭い廊下にひしめき合い、キャンディーやジャック・オー・ランタンを振り回す彼らはいつも以上のはしゃぎっぷり! 曲が終わるや「みんなふざけすぎ!」と突っ込んだ大倉に、長野は「これも新たな一面ということ」と返したが、実はこの“新たな一面”こそ『仮装げんじぶ空間』の大きなテーマであった。
知られざる一面を見せるべく、続いては7人それぞれが今だから話せる秘密を告白する“恐怖のハロウィン! げんじぶカミングアウト”のコーナーに。杢代の「シングルごとに髪型を変えていた」、桜木の「リンゴジュース毎日飲んでます」、大倉の「風呂上りのストレッチがやめられない」と、前半3人の告白にはコメント欄にも“これがカミングアウト?”と微妙な空気が流れるが、そこで挽回を図ったのが後半メンバーだ。「将来のために料理を勉強したい」と話した小泉に、料理上手の杢代は「自分の好きな味覚を見つけるのが上手くいく秘訣。初心者にはオムライスがおすすめ。切る、混ぜる、炒めるがあるから基本を学べる」とガチでアドバイス。武藤は「最近パソコンを買って、タイピングが上手くなりました」と主張したものの、登場したパソコンでブラインドタッチに挑戦するも無残な結果となり、「タイピングが得意だなんて二度と言いません!」と前言撤回して場を盛り上げた。また「トマトの消費量がハンパない。


そして「カミングアウトして生まれ変わったばかりの“げんじぶ”で」という前振りから、前回の『仮想げんじぶ空間』で初披露された新曲「In the Nude」を、シャンデリアがまばゆい絨毯敷きのゴージャスな空間でパフォーム。これまでになく大人っぽい曲調にピッタリのシチュエーションで、入れ替わり立ち代わりカメラの外側から現れてはステップを踏み、ソロダンスも交えながらウィンクを投げ、指で顎を撫であげる7人のしなやかなムーブに、コメント欄では“超絶カッコいい!”の文字が躍る。この目を奪う巧みなフォーメーション構成は、なんとメンバー自らの考案によるものということ。また、ラップのように畳みかけられるリリックが、人気歌い手ラッパー・nqrseが手掛けたものであることも、その後のMCで明かされた。ファンの予想を上回り、期待に応えるチャレンジを次々に打ち出してゆく彼らの好奇心と向上心は、相変わらず加速し続けている。
最後に「いつもと違うトーク多めの演出で、新たな僕らを見せられた」と小泉が伝えれば、大倉は「素敵な衣装、素敵なセットで、皆さんと一緒にハロウィンという素敵な時間を過ごせて本当に楽しかったです」とファンに感謝。また、この日リリースされた「幽かな夜の夢」について、前作「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」で始まった恋の行方を描いた曲であること、さらに終演後の20時よりリリックビデオがYouTubeの公式チャンネルで公開されることも告知された。そして、待望の1stアルバムの発売がついに決定したことを武藤が報告すると、コメント欄は“おめでとう!”という祝福の嵐に。


3ヶ月後に到着する1stアルバムのタイトルは『多世界解釈』。なんとも意味深なタイトルは、パラドックスな世界が幾重にも重なり合い、無限に解釈の幅が存在する彼らの音楽観を絶妙に言い表したものと言えるだろう。この日、彼らが見せた“新たなげんじぶ”も、まだほんの一部。今後も多種多様なカミングアウトで、我々の度肝を抜いてくれるに違いない。
(文:清水素子)

