ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。

研究員「あれ? 所長、なんでいるんですか? ヴィクトリアマイルの時に『ガッポリ儲けて、イギリスダービーに行くんじゃ!』って、豪語してませんでしたっけ?」

所長「お、おまえ......ワ、ワシが惨敗しておるのを知っておるくせに......よ、よくもまあ、ぬけぬけと......」

研究員「まあまあ、そう興奮しないで。今週の安田記念で勝てばいいじゃないですか」

所長「そんなことは、わかっておるわい!」

研究員「で、今年の安田記念なんですが、『競馬法100周年記念』の副題がついています」

所長「いわゆる『旧競馬法』じゃな。別の言い方をすれば、"馬券合法化100周年"ということでもあるな」

研究員「そうなると、シンプルに"1番"のナランフレグは狙い目ですね。あとは、昨年100勝以上した騎手とか?」

所長「それに当てはまるのは、ソダシの川田将雅騎手、ソングラインの戸崎圭太騎手、ナミュールの横山武史騎手、ソウルラッシュの松山弘平騎手、シュネルマイスターのクリストフ・ルメール騎手、イルーシヴパンサーの岩田望来騎手じゃな。ただ、昨年の成績じゃからな。どうもピンとこんわ。

できれば今年、100周年とか、第100回とか、そういったものを探したほうがいいんじゃないか?」

研究員「松山大学が創立100周年を迎えたそうです。ということは、"松山"騎手つながりでソウルラッシュは怪しいんじゃないですか」

所長「ほう、他に何かあるか?」

研究員「エスビー食品が創業100周年、タイガー魔法瓶が創立100周年を迎えたみたいですよ。エスビーと言えば、カレー。タイガーと言えば、阪神"タイガー"ス。いずれも、思い浮かぶのは"黄色"ですから、5枠の馬を狙うとか?」

所長「う~ん......それより、四輪の耐久レース『ル・マン24時間レース』が今年で100周年。しかも、今月の開催じゃ!」

研究員「確かに同じレーススポーツですから、サインとしての信頼度は高いかも! でも、ル・マンにどんなヒントが隠されているのでしょうか?」

安田記念は「競馬法100周年記念」から、今年100周年を迎え...の画像はこちら >>

昨年のル・マン24時間レースで優勝したトヨタ

所長「ル・マンと言えば、今やトヨタの時代じゃ。
そして、JRAにも『トヨタ賞中京記念』というマイル重賞があるな」

研究員「なるほど! けど、ここ2年の中京記念は小倉で開催されていて、距離も芝1800m戦ですよ」

所長「なら、中京のマイル重賞を勝っている馬でいいんじゃいか。イルーシヴパンサーが京都金杯を、マテンロウオリオンがシンザン記念を勝っておる」

研究員「いやいや、それじゃあもう、ル・マンとはまったく関係なくなってますよ!?」

所長「そんな細かいこと、どうでもいいじゃろ。それにじゃな、お馴染みのGIヘッドラインは『揺るがぬ信念で自身を超越する覇者が伝統を繋ぐ。』じゃ。"信念"は"新年"とつながると考えれば、年明けの京都金杯を勝ったイルーシヴパンサーがますますクサい。ワシは同馬から流して、今度こそガッポリ儲けたるで! ガハハハッ!!」

研究員「それはまた、余りに強引な......。

いつもの"細かいところ、突きすぎ!"以上にタチが悪い気がしますけど......。まあ、そんな所長は放っておいて、ボクはル・マン"24"を重視して、素直に"2番"のメイケイエールと"4番"のセリフォス。それから、シャンパンカラーの3頭で勝負しましょうかね。だって、ル・マンのレース後に待っているのは"シャンパン"ファイトですからね!」