【近年のレースは傾向がハッキリ】

 8月31日(日)、新潟競馬場で3歳以上馬によるGⅢ新潟記念(芝2000m)が行なわれる。

【競馬予想】新潟記念と相性抜群の血統は? 「直近7年で6勝」...の画像はこちら >>

 このレースは昨年まではハンデ戦だったが、今年から別定競走に変更。GⅠエリザベス女王杯(京都・芝2200m)の勝ち馬ブレイディヴェーグが出走してくるように、今後は出走馬のレベルが上がっていきそうだ。

 それでは、血統的視点からレースを占ってみよう。最近で目立つ傾向が、キングカメハメハの血を持つ馬の活躍だ。2019年ユーキャンスマイル、2020年ブラヴァスと直仔が2連覇し、2022年には直系の孫でトゥザグローリー産駒のカラテが勝利している。

 ほかにも、母の父にキングカメハメハを持つ馬が、2018年ブラストワンピース(父ハービンジャー)、2023年ノッキングポイント(父モーリス)、2024年シンリョクカ(父サトノダイヤモンド)と勝利している。直近7年の勝ち馬のうち、6頭がキングカメハメハの血を持っているのだ。

 今回、キングカメハメハを持つ馬で筆者が本命に推したいのがエネルジコ(牡3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)だ。

 父はGⅠ日本ダービー(東京・芝2400m)、GⅠ皐月賞(中山・芝2000m)を勝ったドゥラメンテで、その父がキングカメハメハという直系の孫パターン。エネルジコは母系も優秀で、母エノラはGⅠ独ダービー(芝2400m)の勝ち馬。姪にも独オークス(芝2200m)馬のアールがいるなど、近親にはドイツを中心に多数の重賞勝ち馬が出ている。

 エネルジコの成績はこれまで3戦3勝。昨年10月のデビュー戦(東京・芝1800m)、今年2月のセントポーリア賞(東京・芝1800m)、前走のGⅡ青葉賞(東京・芝2400m)と東京競馬場で3連勝を果たしている。

 その3連勝中、1戦目は33秒3、2戦目は34秒0、3戦目は33秒4と、いずれのレースもメンバー中上がり最速タイムを記録している。

ダービートライアルである青葉賞を快勝したことから、GⅠ日本ダービーに出走していたら有力馬の1頭に数えられていたはずだが、調整に順調さを欠き、完調でレースを迎えられないことから回避。仕切り直しの一戦となる。

 これまでの3勝はいずれも今回と同じ左回りで、距離は1800mと2400mで勝利していることから条件は申し分ないといえる。新潟記念は近年、3歳馬の成績も優秀だ。直近7年で5頭が出走し、2018年ブラストワンピース、2023年ノッキングポイントで2勝、2022年フェーングロッテンが3着と3頭が馬券に絡んでいる。

 この夏も、GⅢ中京記念(中京・1600m)をマピュースが、GⅢキーンランドC(札幌・芝1200m)をパンジャタワーが制するなど、3歳以上の重賞で3歳馬が勝利しており、世代のレベルの高さもうかがえる。エネルジコも続きたいところだ。

【対抗は「母の父」パターン】

 もう1頭はアスクカムオンモア(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)を推す。同馬は母の父にキングカメハメハを持つ、ここ2年の勝ち馬と同じパターン。父ブリックスアンドモルタルは米国で9~12ハロン(約1800~2400m)のGⅠを5勝した米年度代表馬だ。

 アスクカムオンモアは前走の府中S(東京・芝2000m)を勝ってオープン入り。同レースは上がり3F33秒8の差し脚を繰り出して、1分57秒7の好タイムで快勝した。

今回のメンバーに入っても通用しそうな充実ぶりなだけに、重賞初制覇に期待する。

 以上、今年の新潟記念は、父の父にキングカメハメハを持つエネルジコ、母の父にキングカメハメハを持つアスクカムオンモアの2頭に注目したい。

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