この記事をまとめると
■100万円台から狙える旧車をピックアップ■現代にはないデザインということもあり、魅力的な作りをしている個体も多い
■旧車なので維持管理にはそれなりの手間と労力がかかることを覚悟する必要がある
旧車デビューはそんなに敷居が高いものじゃなかった!?
ここのところ高値安定が続いている中古車価格。なかでもいわゆるヒストリックカーの部類に入る1970年代くらいまでのモデルに関しては気軽に購入することができないレベルの価格帯となってしまっている。
とくにハコスカやケンメリ、S30Zなど、常に高い人気となっているモデルについては、4桁万円を超えるプライスが付けられることも珍しくなく、「頑張れば手の届く」範囲を超えてしまっているというのが現状だ。
そこで今回は、1970年代前後の車両でありながら、まだなんとか手の届く範囲の価格帯で取引されている車両をピックアップしてご紹介したい。ただし、車両価格は現実的でも50年近く前の車両であることは変わりないので、維持管理にはそれなりに苦労が伴うということは前段階でお伝えしておく。
日産 ブルーバード(410系)
旧車のブルーバードと言えば、日本のみならず北米地域でも大成功を収めた3代目、いわゆる510系が高い人気を誇っている。人気の秘密はスタイリッシュなエクステリアデザインと、ラリーフィールドでも活躍を見せた運動性能の高さ。それゆえ、今でも走り系のカスタマイズが施されている個体も多く、高値安定となっているのだ。

しかし、その一世代前の410系のブルーバードに関しては、現在でも100万円台で店頭に並んでいる個体も存在しており、510系に比べるとかなりリーズナブルな価格となっているのだ。

デザインは510系ほどスポーティではないものの、ブルーバードの系譜を感じさせるものとなっており、当時は不評だったピニンファリーナが手がけたお尻下がりのデザインもいま見ると魅力的に感じられる。
100万円台ならとりあえず買ってみるのもアリかも?
トヨタ・コロナ(3代目)
ブルーバードのライバルとして、BC戦争と言われるほどの熾烈な販売競争を繰り広げてきたコロナ。その3代目モデルは初めて販売台数でブルーバードを上まわった記念すべきモデルとなっている。

スラントしたノーズと横方向グリルの組み合わせが当時のバリカンに見えることから「バリカンコロナ」という愛称でも知られるこのモデルは、台数が売れただけあって比較的現存する車両が多いというのも買いやすい価格帯となっている理由のひとつ。
さすがにクーペやバンといった変わり種ボディを持つ仕様は高めだが、スタンダードな4ドアセダンであれば、100万円台前半の価格帯で売られているものも珍しくない。
ホンダ・ライフ(初代)
維持費の安い軽自動車は旧車の世界でもありがたい存在のひとつ。そんな軽自動車の旧車のなかで買いやすい価格帯となっているのが、1971年に登場したホンダ・ライフ(初代)だ。

360cc時代の軽自動車ではあるが、それ以前のN360などとは異なり、4サイクルの水冷エンジンとなっていることで、普段使いでの扱いやすさや寒い時期での暖房能力の向上など、格段に乗りやすいクルマに進化している点がポイント。

また、派生車種として商用バンのライフステップバンや軽トラのライフピックアップも存在していたことから、部品の共有もしやすく比較的維持しやすい1台と言えるし、価格帯も100万円以下で販売されているものが多いのも嬉しいところだ。