この記事をまとめると
■チューニングをしていても法律を守っていれば公道を走れる



■社外パーツを装着していても問題ない



■しかしうっかりルール違反になりがちな部分も



決まりを守れば公道を走れる!

1)エアロパーツ=基準を満たしていればOK

バンパーやサイドステップなどを社外のものに交換するチューニングは基本的にOK。全幅や全長が一定以上に変わらないとか制約はあるが、社外品だから一概にNGということではない。また、クルマの最低地上高は90mm以上に定められている。

しかし、灯火類のついていないエアロパーツなどは含まれない。なので、バンパーに追加するタイプのリップスポイラーは90mm以下でもOK。



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2)カーボンボンネット=とくに問題なし

ボンネットやトランクをカーボン製やFRP製に変更するのも問題なし。法律上は問題ないが、気をつけたいのがボンネットのキャッチの方法。カーボン製などで純正キャッチを使うタイプの場合、樹脂製ボンネットにキャッチを接着剤などで取り付けるため、時折ボンネットが空いてしまうことがある。サーキット走行などをするなら、ボンネットピンで取り付けたい。が、この通称ボンピンも昔の棒と輪っかが表に出ているタイプだと突起物とみなされる事があるし、そもそも公道では危険なので、フラットタイプのボンネットピンがオススメ。



「昔はOKだったのに」……の無意識の違法改造に要注意! 車検に通るカスタムとNGなカスタム



3)シートの交換=証明書があればOK

バケットシートや社外のリクライニングシートへの交換は、証明書などが必要になるがOK。昔はフルバケットシートは背面のカーボンがむき出しだとNGなどと言われたが、最近はそういったルールのほかに証明書が必要。保安基準適合強度証明書の提出が必要で、シートとレールが同一メーカーならOKというルールから近年変更された模様。シートメーカーに申請すれば証明書を出してくれるようだが、時間に余裕を持って確認してもらいたい。



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メーカーの事前認証の取得が必要なパーツも

4)マフラー=事前認証を取得した商品ならOK

2010年4月以降に生産されたクルマは事前認証を取得したマフラーが必須。それまでのクルマは車検場で計測して音量がOKだったら合法だったが、2010年以降のクルマは予めメーカーが事前認証を取得して、その証明プレートがついているマフラーでないと、どんなに静かでも車検には通らない。公道も走れない。



面倒なのが、マフラーとセンターパイプのセットで事前認証を取得していれば問題ないが、事前認証を取得したマフラーだけ購入し、そのあとにセンターパイプを購入した場合。

上記のセットと同じ商品の組み合わせでもセットでの事前認証を取得していないので合法とはならない。



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5)車高調=基本的にはOK

サスペンションはジャッキアップ時にバネが遊んでいないとか、基本的なルールに合致していれば問題なし。昔はブレーキホースのマウントがタイラップでも良かったが、現在はきちんとステーにネジ留めしなければならないので、注意点はそれくらい。というか、ブレーキホースがホイールと干渉すると、生命に関わることになるので、きちんとマウントできる商品を選びたい。



「昔はOKだったのに」……の無意識の違法改造に要注意! 車検に通るカスタムとNGなカスタム



6)ホイール=JWLやVIAの刻印がないとNG

タイヤハウスの垂直線から前方に30°、後方に50°の範囲でホイールがボディから飛び出してなければ基本的にOK。国交省が定める基準に適合しているかのJWLや、アフターマーケットホイールの基準であるVIAなどの刻印が必要。国産社外ホイールはほとんどがこういったものを満たしているが、輸入もののホイールだとそういった基準に適合していないことがあるので車検で指摘されることがある。



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あとはタイヤサイズを変えていて、外径が大きく変わるとスピードメーターに誤差が生まれ、そこから車検に適合しないこともある。とくに外径を大きくしすぎることには注意。