この記事をまとめると
■ドライブ時に欠かせない音楽を再生するカーオーディオはかつて別体で設定されていた■使用メディアも時代とともに移り変わっており、各メディアならではのトラブルもあった
■ここではそんなかつてのカーオディオにあったトラブルの数々を紹介する
コネクトが当たり前のいまでは考えられないトラブルがあった
ドライブに音楽は欠かせないもの。最近ではコネクトが主流になってきて、スマホと同期させるのが当たり前だが、その昔というかちょっと前まではオーディオは別体が当たり前だった。また、旧車では、オーディオも味のひとつで、1980年代から1990年代前半のネオヒストリックでは、システムコンポが似合ったりする。
しかし、オーディオにも劣化はあって、永遠に使えるものではないし、カセット、MD、CDのように時代ごとにメディアは変わっていくもの。つまり、再生しようにもデッキがない、デッキがあってもメディアがないといったこともある。古いオーディオあるあるを紹介しよう。
電源が入らない
古いオーディオでのトラブルはいろいろとあるが、一番大きいのが電源が入らないだ。単純にスイッチのトラブルもあるし、コンデンサーのパンクや基盤のハンダ剥がれなど、内部が関係することもある。

問題はスイッチなどは専用部品で代替がないということ。内部の部品は汎用品なら大丈夫だが、意外に古い規格が使われていて、新品の入手が困難なこともある。
再生が変
さらに特有の故障というか不具合があったりするのもオーディオのトラブルで、テープだと再生回転がおかしくなったり、テープ自体が伸びて間延びした音が出てくることも。

CDでは音飛びしたり同じところをループしたりといった症状を繰り返す。これはデッキのレンズが汚れている場合とCD自体が傷ついている場合でも起こる。
メディアや装備に起因するトラブルも多かった
出てこない
CDだと細い口に入れるので、飲み込んだまま出てこないこともあったりする。詰まると取り出しは困難だ。分解して取り出すか、CDの回収はあきらめるかという後ろ向きな対応しかないのが痛いところ。

パソコンのCDドライブみたいに針金を差し込むと出てくるみたいな機構があればいいが、残念ながら付いていない。
ノイズを拾う
内部の劣化によるところもあるが、古いオーディオはノイズに弱い。横をバイクが走るとバリバリ被ったり、自車の点火系から被ったりもする。こちらは対策品が出ているし、コンデンサーを追加するなどすればよくなることがある。

電波が弱い
昔はロッドアンテナだったりプリントアンテナだったりして、いずれも感度が弱い。

わざわざアンテナを追加するわけにもいかないが、電波増幅用のアイテムが出ているので、アンテナの配線にかませるとよくなるが、完全にクリアになるかというと、ときと場合によりけりなのが残念。
音が割れてクリアでない
意外に意識がいきにくいのがスピーカーの劣化。純正スピーカーのコーンはコストもあって紙製がほとんど。紙なので劣化しやすく、ひどい場合は破れていることもある。

なんか音が悪いなと思ったら、本体だけでなくスピーカーを疑ってみるといい。リプレイスタイプならそれほど高くなくて交換できるので、悩むぐらいなら交換するのがおすすめ。