この記事をまとめると
■オフロードをちゃんと走れる万人向けのSUVをピックアップ



■見分けるポイントは200mm以上の最低地上高と扁平率が低すぎないタイヤだ



■RAV4、アウトランダーPHEV、CX-5、フォレスターあたりは悪路走破性も高い



本当にオフロードを走れるSUVはどれだ?

SUVもここまでいろいろ出てくると、オフロードをちゃんと走れるのはどれか、気になる人もいるだろう。その昔、ヨンクなどを扱う雑誌にいた自分は以前、その面の理想としてスズキ・ジムニーとジープ・ラングラーを挙げたけれど、今回はもう少し万人向けの視点で見ていこう。



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見分けるポイントとして、まずオフィシャルサイトでオフロードモードやアプローチアングルなどの紹介がある車種は、相応の実力を持つと思っている。

いまは昔と違って、事実でなければすぐにSNSなどで炎上し、車種の存続が危うくなることもあるので、信頼して良いのではないだろうか。



具体的な数字では、最低地上高とタイヤサイズに注目している。前者はやはり200mmぐらいは欲しい。後者はあまり扁平していないタイヤが選べるとありがたい。タイヤが薄いと、岩にヒットしたときにホイールを曲げてしまう恐れがあるし、エアボリュームが大きければ空気圧を落として接地面積を稼ぐという裏技も使えるからだ。



SUVだらけのいま「なんちゃって」はどれ? 悪路の強い弱いは「最低地上高」と「タイヤ」でチェックが正解だった
SUVのタイヤ



前置きが長くなったけれど、そんな基準を満たす日本のSUVをいくつか挙げると、まずはトヨタRAV4のガソリンエンジンのXグレード。



SUVだらけのいま「なんちゃって」はどれ? 悪路の強い弱いは「最低地上高」と「タイヤ」でチェックが正解だった
トヨタRAV4の走行シーン



ガソリン車としたのは、後輪にもしっかり駆動力がかかる機械式4WDシステムだから。最低地上高は200mmにわずかに届かないが、Xグレードならタイヤは65扁平なので安心できる。



オフロード性能が必要な場所で活躍するモデルは信頼できる

三菱アウトランダーPHEVも期待できる。電子制御4WDは豊富な経験があるし、ダイヤルで切り替えるオフロードモードを持っている。グレードはベーシックなM。最低地上高がほかのグレードより5mm低い195mmになるけれど、他のグレードでは20インチの45扁平になるタイヤが、60扁平の18インチになるのは大きい。



SUVだらけのいま「なんちゃって」はどれ? 悪路の強い弱いは「最低地上高」と「タイヤ」でチェックが正解だった
三菱アウトランダーPHEVのフロントスタイリング



こうしたグレードが用意されている理由のひとつに、警察や消防、NEXCOなどでの業務用車両としての需要がある。逆に言えば、積雪地や山間部にあるこうした部署で活躍している車両は、それなりの性能を備えていると言っていい。



マツダCX-5とスバル・フォレスターも、乗用車ベースのSUVとしては走破性が信頼できそうな車種だと思っている。



CX-5は2年前に追加されたフィールドジャーニーが注目だ。ドライブモードにはオフロードモードが用意され、タイヤはオールシーズンの225/65R17。210mmもある最低地上高など、もともとレベルの高かった基本性能をさらに引き上げたうえで、わかりやすくアピールしたグレードだ。



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マツダCX-5のフロントスタイリング



スバルはクロストレックやレガシィアウトバックでも、見た目以上の走破性能を持っている。そのポテンシャルを高めたのがフォレスターで、220mmの最低地上高、X-MODEと呼ばれるオフロードモードを全車標準装備する。そのなかからオフロード重視で選ぶなら、オールシーズンの225/60R17タイヤを履くXブレークになるだろう。



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スバル・フォレスターのフロントスタイリング



どちらも北米をメインにグローバルで売れている車種であることも共通。こうした実績からも、舗装路以外でも実力を発揮できるのではないかと想像している。

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