この記事をまとめると
■一世を風靡するも、いつの間にか見なくなったカー用品たちを紹介



■減少した原因のひとつに、それらの領域をカバーする製品が増えたことが挙げられる



■当時のクルマの雰囲気を求め、いまでもわざわざ取り付けているファンもいる



いつの間にか見なくなった懐かしのカー用品

現在もさまざまなカーグッズが生まれては消えているが、多くは時代の流れや装備の進化によって不要となったものが中心だ。今回は、現在あまり見ることがなくなった懐かしのカーグッズを振り返ってみたい。



ヘタクソ棒

よく「ヘタクソ棒」、と揶揄されることもある「コーナーポール」というアイテムは、助手席側のバンパーの端に装着し、狭い道などでバンパーの先端の位置を把握することで、接触などを事前に防ぐというアイテムだ。



両面テープでバンパーに貼り付ける簡易的なものから、ポールの先端が光るモノ、スイッチ操作で伸縮するモノなど、さまざまな種類が存在し、なかにはリヤバンパーにも備わって後退時にも活躍するものも存在する。



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ただ近年は、クルマに多くのカメラやセンサーが装着されて死角が減りつつあることから、装着率も減少気味で、海の向こうでは”日本らしいアイテム”のひとつとして、あえて装着するユーザーもいるほどだ。



フルビューミラー

フロントウインドウ中央に位置するルームミラーを、超横長のタイプとしたのがフルビューミラーと呼ばれるものだ。一般的なサイズのルームミラーの鏡面を5連(5枚)で装着するなどしたモノが多く、元々はサンドバギーなどで使われていたものと言われている。



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フルビューミラー



それが1990年代にはミニトラックやローライダー、サーフ系カスタムのユーザーが装着するようになり、一躍人気アイテムとなったのだった。



ドレスアップ効果だけでなく、実際に後方視界も良好になるメリットもあるが、現在ではデジタルルームミラーも珍しくなくなってきたことで、懐かしアイテムの仲間入りを果たしつつある。



ナビカバー

現在ではインストルメントパネルの1番見やすい位置にビルトインされることが多くなったナビゲーション。しかし、ナビが出たてのころは、インダッシュタイプではなくダッシュボードの上にモニターを設置するオンダッシュタイプが主流となっていた。



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今では見なくなった往年のカー用品5選



そこで人気となったのが、ナビカバーと呼ばれるオンダッシュモニターを保護するカバーで、駐車中などナビを使用しないときはこれを装着したモニターを保護していた。



とはいえ、もともとダッシュボードに設置されることを前提としていたオンダッシュナビが直射日光の影響を受けるとは考えにくく、大切なものや高級なものにカバーをしがちな日本人ならではのアイテムと言えるかもしれない。



いまでも当時の雰囲気を求め装着するユーザーも

アースベルト

車体後部からゴム紐のようなものを地面に垂らし、車両に溜まった静電気を逃がす効果があると言われたアースベルトも現在ではほぼ見なくなったアイテムの1つだ。



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アースベルト



現在でも、ちょっとした火花が大惨事を招きかねないタンクローリーなどには、アースリールというコード状のものが備わっており、地上に設置された設備に接続することで、静電気を放電する方式が採られているが、一般的な乗用車であれば、タイヤを通じて地面に放電されているため、アースベルトの効果はほとんどないと言われている。



バイバイハンド

リヤウィンドウに貼り付けて、車体の振動に合わせて左右に揺れるというなんの生産性もないアイテム、それが「バイバイハンド」だ。



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バイバイハンド



手のひらをかたどった本体が左右に揺れることから、”バイバイ”ということになっており、なかにはシガーソケットからの給電によって光ったり、反射材で作られていてヘッドライトの光を反射したりとよりアピール度の高いものも存在していた。



現在でも当時を感じさせるアイテムとして、旧車などでは装着されている車両を見ることができる。

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