この記事をまとめると
■街なかで見かける危険な道路や道路の作りを6つ紹介■クルマだけでなく歩行者にも危険が及ぶような道路がまだまだ多い
■実際に事故が多発している場所も多いので、いち早く改善を望みたい
日本の道路は問題だらけ!
運転していても歩いていても、自転車に乗っていても、なんとなく「怖い」と感じる道路やいつもヒヤリとする交差点などはありませんか? それは道路の構造自体に問題があったり、通行する人たちの使い方と合っていない道路であることなどが原因かもしれません。今回は、こういうところにこそ税金を投入して、しっかり直して欲しいと要求したい、危ない道路をピックアップしてみました。
まずは、通学路なのにガードレールがなく、登校時間帯の交通規制やゾーン30などの規制もないような道路です。
それにも関わらず、こうした危険な通学路をそのままにしておくのは、まさに怠慢といえるのではないでしょうか。
ふたつめは、通学路にもこうした道はありますが、道幅が狭いのに電柱がはみ出して建っている道路。歩行者や自転車がその電柱を避けるために車道側に膨らんで通行しなければならず、そこに重なるようにクルマやトラックが通行するという光景は、そこらじゅうで目にします。

電柱をなくすには電線の地中化など大規模な工事が必要になるとはいえ、技術的にできないことではないはずです。近年はキックボードなどの新たなモビリティも登場し、より危険な要因となることは想像できますので、ぜひとも対策を講じて欲しいものです。
もう少し考えて交差点などを作って欲しい!
3つめは、交通事故の大半が起こっている交差点で、右折する車両が多いにもかかわらず、右折レーンや右折信号がないところ。このような交差点では、右折待ち車両がいるために渋滞が発生したり、右折待ちの車両に後続車が誤って追突したり、焦って右折をしようとして対向車線の車両や歩行者を見逃したりといった事故が起こってしまいます。右折車両が多い交差点で事故率の高いところには、右列レーンの設置を進めて欲しいですね。

4つめは、自動車専用道路や高速道路などで、対面通行なのに中央線がポールのみになってるところです。速度域が高いので、もし対向車のドライバーが操作をミスったり、よそ見をしていたりして、こちら側にはみ出してきたら……と思うと、すごく怖いものですね。
山を切り開いてようやく2車線分の幅を確保しているような区間に多いので、物理的にしっかりとした中央分離帯を確保するのが難しいのはわかりますが、もう少し、万が一の際に被害を軽減できるような対策があってもよいのではないでしょうか。

5つめは、見通しが悪くほかの通行者が確認しにくい交差点や十字路なのに、信号がない道路です。なかには、4叉路、5叉路といった複雑な交差点にもかかわらず、おそらく通行量が少ないために「止まれ」の標識のみとなっているところもあります。自分が優先道路でも、「止まれ」を見逃して出てくる車両や自転車があったら危険。

見通しが悪いだけに不安も大きく、通るたびにヒヤリとしてしまいますね。信号ではなくても、接近車があることがわかるような仕組みが、なにかできないものかと思います。
6つめは、横断歩道を渡る人がいつも多いのに、歩車分離式ではない交差点。歩行者が途切れることがなく、右左折をする車両はなかなか曲がれない交差点は多いものです。無理矢理曲がろうとして歩行者や自転車と接触したり、渋滞が発生してしまう原因となっています。
歩車分離式の交差点では、車両と歩行者を完全にわけて通行させることができるので、少なくとも接触事故は起こりにくくなり、渋滞も緩和されるでしょう。

欧米に多いラウンドアバウト(環状交差点)の導入も試験的に行われており、令和5年3月の時点で全国で155カ所に導入されていますが、こちらは信号がなく、右折をする必要がなくなるものの、横断歩道をまたいで車両が環状交差点に出入りする構造となっているところでは、やはり歩行者を待つことで渋滞が発生する可能性は高くなりますので、歩車分離式信号のほうが効果的ではないでしょうか。

ということで、こうした危険な道路を改善すれば、交通事故はもっと減らせるはず。