この記事をまとめると
■穴が空いたりサビがひどいクルマは車検に通せるのかを考察■ボディの劣化が激しいと強度などの面で安全性が足りないとされ、車検には通せない
■車検に通る通らないよりも、普段からこまめに点検しておくことが大切だ
事故車や故障車って車検に通せるの?
家の近所や裏通りなどに入ると見かけることがあるボロボロになってしまっているクルマ。見るに耐えない状態になってしまっているような個体を見かけることもありますが、ときにはお宝のようなクルマが見つかることもあります。このようなボロボロになってしまったクルマは、車検に合格することができるのでしょうか。
このクルマって車検に通るの?
家の近所や裏通りなどでボロボロになって放置されているクルマを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。いつから放置され、いつまで置いておくのだろう……というクルマを見かけると「乗るとしても車検通るの?」と思う方もいるでしょう。
ボロボロになっているクルマは、パンクしていたり、塗装が剥げていたり、サビていたり、穴が空いていたりすることが多いため、そのままの状態で車検に合格することはほぼ不可能です。お金と時間をかけて修理をすれば、車検に合格する状態にまで直すことができるかもしれません。
しかし、ひどく劣化していたり、破損が激しかったりすると、修理すらできないこともあるでしょう。また、年式が古いクルマの場合は、部品の調達ができないために、修理を断念せざるを得ない場合もあります。

つまり、ボロボロになってしまったクルマが車検に通るかどうかは、それぞれのクルマの状態や修理の可否などによって異なるといえるでしょう。
「通ればOK」というわけではない
細かな部分まで基準に適合していないと合格できない車検
そもそも車検とは、一定期間ごとに国が行う検査です。車検で検査する項目は多いだけでなく、保安基準を満たしているか細かくチェックします。もちろん、法律で定められている保安基準に適合しなければ合格することはできません。
また、車検は検査時点におけるクルマの安全面や公害防止面が基準に適合しているかどうか検査するものとなっています。そのため、次の車検までの安全を保証するものではありません。

言い換えれば、車検が通れば次回の車検まで安全だと思うのは大きな間違いだということです。
安全に乗り続けるために……
長期間にわたり放置されたクルマや事故車など、ボロボロになってしまったクルマでも、法律に定められている保安基準を満たせば車検に合格することができます。ただし、車検に合格できたとしても、安全に乗り続けられるかどうかは、その後の点検・整備やメンテナンス次第です。

周囲から見ればボロボロに見えるクルマでも、思い入れがあったり、どうしても乗り続けたいという強い思いがあったりする場合は、多額の費用をかけてでも乗り続けたいものです。クルマを安全に乗り続けるためには、ボロボロのクルマでも新しいクルマでもメンテナンスや整備、定期点検や部品交換などの手入れを継続することが何よりも重要なポイントといえるでしょう。