この記事をまとめると
■クルマのドアエッジは、ドアの開け閉めによって簡単に傷がつきやすいのが欠点だ



■エッジを守るモールが存在するが、見た目が美しくないという欠点がある



■ネット上で販売されていたマグネット式のドアエッジガード購入し実際に試してみた



ドアの端は意外なほど傷がつく

狭い場所でクルマのドアを開けた際、注意していても壁やガードレールにゴツン!! ドアエッジがキズついてしまった……なんていう経験はないだろうか。何年も乗ったクルマでさえショックなのに、おろしたての新車ならなおさらショックは大きいはずだ。自身がドアを開ける際は最新の注意を払っていたとしても、家族の運転、誰かが乗っている助手席ドア、リヤドアであれば、ドアエッジをゴツンとされる可能性は高まってしまう。



とくに、ドアパンチを嫌って、壁側に止め、しかも隣のクルマとの距離を保つため、壁側ギリギリに停めるドアパンチ恐怖症の人ほど、運転席のドアを開ける際、壁が近く、難儀したりする。



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ならば、「ドアエッジモールをドアエッジ全体に付けておけばいいじゃん」となるのだが、ボディの美観が損なわれると敬遠する人も少なくない。じつはボクもその1人で、ドアエッジモールを付けたことはない。かつて友人が、「だったらドアエッジモールにボディ同色塗装すれば目立たずドアエッジモールが付けられる」と挑戦したものの、気が付くと塗装が剥げ、かえってみっともない有様になったことを思い出す(昭和の話ですが)。



筆者もドアエッジのキズを大いに気にしている1人だが、自宅の駐車場では、壁側のフロントドア、リヤドアが当たる壁面に、100均でも売っているウレタン製のマウスパッドを貼り付けたりして、万一、強風の際などに予期せぬ勢いでドアが開いたときに備え、ドアエッジを保護している。



ドアを開けたら壁とゴツン……の悲劇! クルマのドアエッジを守る手段をアレコレ試してみた
筆者の自作したウレタン製のマウスパッド



が、出先の駐車スペースではそうはいかない。

そこで以前、考えたのが、狭い駐車スペースでドアを開ける際、運転席ドアポケットに忍ばせた、これまた100均で売っている滑り止めシート(7cm×7cm程度の正方形にカット)に磁石を露出しないように貼り付け、ドアエッジが当たりそうな駐車環境では、降車時、それをふたつに畳んだ状態でドアエッジのもっとも張り出している部分、または壁に当たりそうなドアエッジ部分にペタンと磁石で貼り付け、降車していたりしたのである。



その手作りアイテムは、降車後は持って外に出て、乗り込む際も同じように、ドアをちょっと開け、壁に当たりそうなところに貼りつけてから乗車していた。アイデアとしてはかなり優秀(!?)と勝手に思っていたのだが、家族や周囲からダサイ、カッコ悪いと不評。とくに家族が運転する際は、「みっともないし面倒だから、使わない!!」と宣言されてしまった。たしかに、カッコ悪い、みっともない……。



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筆者の自作したドアエッジガード



簡単に取り外しができてスタイリッシュ!

そこで、ネットで「ドアエッジ 磁石」「ドアガード マグネット」と検索してみたら、あるじゃないですか、粘着テープ不要の、マグネット内蔵のシリコン素材、カーボン柄の「マグネットドアガード(全長約12cmと6cmのL/Mサイズの2種類あり)」、「マグネットドアエッジカード(ドア下部の角用)」という商品が!!  これなら、普段は付けておかず、降車、乗車の際だけ、マグネットでドアエッジに付ければいい。

しかも、マグネットドアガードのほうは形状が曲げられるため、鋭角に張り出したドアエッジ(こここそ壁に当たりやすい)にも対応するというのだから、個人的な感想としては完璧、理想的だ。ダークカラーのボディなら、付けたままでも目立たないメリットもある。



ドアを開けたら壁とゴツン……の悲劇! クルマのドアエッジを守る手段をアレコレ試してみた
マグネットドアエッジガードのイメージ



これは本来は付けっぱなしでドアエッジを保護するアイテムだが、これをドアポケットなどに忍ばせておき、狭い駐車スペースでドアを開ける際、ドアエッジのもっとも張り出した部分にマグネットでペタンとワンタッチで貼りつけ、降りれば、万一、ドアエッジが壁に当たってしまったとしても安心というわけだ。



ドアを開けたら壁とゴツン……の悲劇! クルマのドアエッジを守る手段をアレコレ試してみた
フロントドアの装着例



ポイントはマグネットの力で装着するため(アルミ、樹脂ドアは対象外)、貼り付け、取り外しが何度でも行えるというところ。クルマから無事、下りたら取り外してドアを閉め、携帯するのもしやすく(長いほうのLサイズでも全長約120mm、幅約15mm、厚み約9mm)、乗り込む際はまたドアエッジにペタンとマグネットで貼り付け、ドアを閉める前に回収すればいいのである。



また、壁ではなく、高い縁石対応としては、ドア下部の角にマグネットで貼り付けられるタイプのマグネットドアエッジカードを用意すれば、完璧だろう。

繰り返しになるが、ドアを開ける際だけドアエッジを保護してくれて、走行中、駐車中はドアガード、ドアエッジカードなしのボディでいられるところがこのアイテムの神ポイント。同乗者にもお願いしておけば、万一、隣のクルマのボディにこちらのクルマのドアエッジがゴツン!! となっても、被害は軽減されるはずである。



ドアを開けたら壁とゴツン……の悲劇! クルマのドアエッジを守る手段をアレコレ試してみた
ドア下部の角に装着したマグネットドアエッジカード



ただし、ひとつだけ注意点がある。汚れたボディにマグネットで貼り付け、再び付けると、ボディに接触する部分に泥や砂の汚れが残り、塗装面に微細なキズが付いてしまう可能性がある。よって、今回のような使い方をするのであれば、外したあと、ボディの接触面を綺麗にしておく必要はあると思う。いずれにしても、今回、発見したマグネット式のドアガード、ドアエッジガードは、ドアエッジのキズが許せない筆者にとっての「神アイテム」になったのである。