この記事をまとめると
■クルマ好きのなかには譲れないこだわりをもつ人種が存在する



■ガソリンの銘柄や洗車などこだわる分野はさまざまだ



■あまりにもこだわりが強いと周囲に嫌われるリスクもある



「クルマ好きあるある」なめんどくさいこだわり

いつのころからかは覚えていないけれど、気づいたらこだわっていた……。クルマ好きならそんな「こだわり」がひとつやふたつはあるはず。今回は取材を通じて思わず共感してしまった「興味がない一般人には理解不能(!?)なクルマ好きの6つのこだわり」をピックアップしてみました。



●給油するガソリンの銘柄を決めている

たとえば、「俺(私)はシェルのV-Powerしか使わない」など、クルマ好きのなかには頑なに特定の銘柄にこだわる人もいます。近隣はもちろん、ツーリング時などの出先でも同じ銘柄で給油できるよう、あらかじめ調べておくのも大事な「儀式」のひとつ。



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やむを得ず、ほかの銘柄を給油するときも可能な限り最小限に留めます。クレジットカードもごひいきの銘柄のものを作ってあり、お得にポイントをゲット。1円でも安く給油できればいいのではなく、値段よりも特定の銘柄にこだわることのほうが重要なのです。



●カー用品店に数時間滞在

せっかくの休日だけどすることがなくてヒマ。そんなとき、クルマ好きがついつい足を運んでしまう場所のひとつがカー用品店。訪れるたびに新しい商品が発売されていたり、思わぬ掘り出しモノが見つかることも。

ネット通販では味わえない、実店舗ならではの宝探し感が味わえます。



誰と話してんのかと思ったらクルマかよ! クルマ好き同士ですらなかなか理解されない謎のこだわり6選
カー用品店で買い物するイメージ



そして何より「実物をチェックできる」点も大きな魅力のひとつ。「いま、カー用品で何がトレンドなのか?」足繁く通うことで自然と傾向がつかめるようになるはずです。



●家から数キロ(もっと遠く!?)離れた場所にガレージがある

本来、車庫証明が取得できるのは自宅から2km以内ですが……。ナンバーを切った塩漬け用のクルマや部品取り車の保管場所として、人里離れた場所にある「秘密基地」を持っているツワモノもいます。



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ガレージのイメージ



個人では維持が厳しい場合は仲間と共同で借りたり、親族がかつて住んでいた家がいつしか空き家になり、管理をする代わりに秘密基地にしている例も。休日ともなれば、気の合う仲間たちとクルマいじりをしながらBBQ大会。



日常生活もクルマ漬け!

●街なか&駐車場に停まっているクルマを観察

お金がかからず、さらにどんなクルマに会えるかわからないというワクワク感。ウォーキングを兼ねれば適度な運動にもなるし、クルマ好きにとって、これほどのコスパ&タイパの良い時間の使い方はないかもしれません。超レアなクルマに遭遇したり、昔所有していたクルマと同じモデルに再会したり。



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街なかを走る旧車のイメージ



それだけでも「今日は運のいい日だ!」と思えてしまう。筆者自身、ある年のお正月休みがあまりにもヒマで、都内某所を歩いてカーウォッチングをしていたら、ブガッティ・ヴェイロンが目の前を走り去っていって驚いた記憶があります。



●毎週必ず洗車をする

人それぞれ、日々の生活のなかでさまざまなルーティンがあると思いますが、週に1度の洗車をノルマにしているクルマ好きも少なくないのでは? 休日の朝イチは起きたらまず洗車。あるいは休日のシメの儀式として洗車。



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洗車のイメージ



とにかく週に1度は愛車を洗車してあげないとどうもモヤモヤする。

心が落ち着かない。もしも休日が雨だったら? クルマ好きにとってのバイブル「雨の日には車をみがいて(五木寛之著)」を読んで過ごす時間もオツなものです。



●クルマに名前つける

オーナーインタビューをしていると、他人にはいわないだけでじつはこっそり愛車に名前をつけている人に遭遇します。ボディカラーにちなん名前だったり、初恋の相手や元カノ(元カレ)だったり。名前をつける行為とセットで「愛車に話し掛ける」クルマ好きも案外多かったりします。エンジンを掛ける前に「○○○、今日もよろしく!」とか「○○○、今日も楽しかったね」などなど。



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カングーとオーナーのイメージ



本当に不思議なもので、こういった惜しみない愛情を注がれたクルマって、いざというときにオーナーを助けたりするもんなんですよね……。



●まとめ:こだわりは基本的に理解してもらえないと思うべし?

いずれも、クルマには興味がない一般の人には理解不能であり、なかにはドン引きするようなこだわりも含まれています。自己満足で楽しんでいる分にはいいけれど、こだわりの度が過ぎると「拘泥(こうでい)」といったネガティブなイメージに転じてしまうこともあります。あれこれとこだわっていられるのも、じつは周囲の理解があってこそ。その点を肝に銘じておきたいところです。