この記事をまとめると
■カーメイトから新たなタイヤチェーン「バイアスロン・イージーフィット」が発売された■ロック機構をワイヤー式としたことでこれまでの製品よりも格段に簡単な取り付けを実現
■女性でも5分もあれば片側のタイヤにチェーンを巻くことができる
非金属チェーンの販売シェアトップが手がけた新商品
冬の時期になると、降雪地域での立ち往生がニュースになることも少なくない。ノーマルタイヤで降雪地域に出かける行為は無謀に近いことだが、スタッドレスタイヤに履き替えていても、路面状況によってはスタックしてしまい、立ち往生してしまうこともある。
そんなときに有効なのが「タイヤチェーン」だ。
大手カー用品メーカーの「カーメイト」では、タイヤチェーンを1985年から取り扱っている。1990年に発売された「バイアスロン クイックロック」では、ハンドルをまわすだけでチェーンの締め付けができる、世界8カ国で特許を取得するほどの画期的な技術であるクイックロック機構を採用した。
さらに1997年に販売した「バイアスロンクイック 55」では、非金属チェーンで初めて「ジャッキアップ不要・クルマの移動不要」での取り付けができるようになるなど、カーメイトでは常にユーザーが簡単にタイヤチェーンを取り付けられる機構を取り入れてきた。

そしてカーメイトは、2024年10月1日に6年ぶりとなる新作タイヤチェーン「バイアスロン・イージーフィット」を発売した。

この商品の特徴は、タイヤ表側2カ所にワイヤーを固定して装着する「セルフフィットリール」機構を採用したことだ。「バイアスロン クイックロック」では必要だった専用ハンドルによるチェーンの締め付け作業が要らなくなっている。
じつはこの専用ハンドルによるチェーンの締め付け作業はタイヤサイズによっては、女性や高齢者にとっては力が要ることがあった。それが今回の「バイアスロン・イージーフィット」ではいらなくなったというわけだ。これはかなりうれしい進化といえるだろう。

※実際はホイールカバーを外して「バイアスロン・イージーフィット」を装着してください
女性でも慣れれば10分程度で簡単に装着できる
実際、カーメイト広報担当が「バイアスロン・イージーフィット」を目の前で装着してくれたのだが、作業に慣れていれば10分もあれば両輪に装着できるほどの簡単な作業になっていた。

ここで、「バイアスロン・イージーフィット」を装着する作業内容を簡単に紹介しておこう。
「バイアスロン・イージーフィット」の装着方法
①まず、タイヤチェーンをスパイクが付いた面を上にして、タイヤの裏側から囲む。
カーメイトの新しいタイヤチェーン「バイアスロン・イージーフィット」がすごい②その後、タイヤに沿ってチェーンを持ち上げて、裏側の金具を固定する。
カーメイトの新しいタイヤチェーン「バイアスロン・イージーフィット」がすごい③次に、表側にある2カ所のリールからワイヤーを伸ばして、金具に固定する。
カーメイトの新しいタイヤチェーン「バイアスロン・イージーフィット」がすごい④2本のワイヤーを引っ張るとワイヤーが自動で巻き取られる。チェーンが締め付けられれば装着完了。
カーメイトの新しいタイヤチェーン「バイアスロン・イージーフィット」がすごい⑤あとは100mほど試走すれば、自然とチェーンがタイヤにフィットしてくれる。そこで一度降車して確認することを忘れずに。
筆者も「バイアスロン・イージーフィット」を装着する作業を体験させてもらった。じつはタイヤにチェーンを巻くというのは初めての経験。にもかかわらず、ものの数分で装着することができた。しかも、今回は前輪装着だったため取り外しにかかった時間は数分程度。こんなに脱着が簡単なのであれば、チェーン規制も怖くないだろう。

長きにわたってタイヤチェーンを手がけ、そのノウハウのすべてを注ぎ込んだ「バイアスロン・イージーフィット」の価格はオープンプライス。
タイヤチェーンというと取り付け作業が複雑で時間がかかって面倒臭いというイメージだが、この「バイアスロン・イージーフィット」は、2カ所のワイヤーと裏側の金具を固定するだけでタイヤチェーンの装着がほとんど済んでしまう。もちろんタイヤチェーンとしての性能も文句なしだというから、冬のドライブ時の心強い味方となってくれることは間違いないだろう。

タイヤチェーンは、積雪予報などの情報が報じられたときにドライバーが販売店に商品を求めて殺到しやすい。そうなると、タイヤサイズの合う商品在庫がなくなっている可能性も十分にありうる。「バイアスロン・イージーフィット」を確実に手に入れるなら、積雪予報が出る前にあらかじめゲットしておくことをおすすめする。