この記事をまとめると
■実例を交えてディーラー・自動車販売店でやってはならないNG行為を5つ紹介■納得の迷惑行為のほか意外なものやこの時代ならではの行為もある
■お客さまは神さまなどという前時代的な考え方があるならいますぐ捨てるべき
無意識についうっかりやっていませんか?
本人は自覚がなくても、じつはディーラーや自動車販売店に嫌われることをしている可能性があります。そこで今回は「ディーラーや自動車販売店で嫌われる5つのNG行為とは?」というテーマで、実際の事例を交えて紹介していきます。もしかしたら、身に覚えがあるNG行為が含まれているかもしれません。
●いきなりカタログください&試乗させてと頼む
なぜ嫌われるのか理解不能なそこのあなた、ここで気づいてください。来店するなりいきなり「カタログください&試乗させて」というお客さんの99%は冷やかしであることを。本気で買おうとするなら、まず実車をじっくり見て使い勝手やデザインを確認するか、あるいは見積もりを出してもらうはず。
いきなり「カタログください&試乗させて」の時点で冷やかし認定されるケースがほとんどというのが現実です。それでも売る側はお客さまである以上、対応しなくてはなりません。土日のかきいれどきであったとしても、です。仕方なく興味本位の試乗に付き合い、その間にほかのセールスがたまたま来店したお客さまを接客して、そのまま商談成立することも実際にあるのです。
●用事もないのに毎日来店
ディーラーや自動車販売店に行けば、無料で飲み物がもらえます。ちょっとしたお菓子がおまけでついてくることもあるでしょう。ドリンクバーがある店舗なら飲み放題です。何時間居座ってもタダですし、さらには雑誌や本も読み放題。エアコンも効いていて快適な空間です。ショールームの華でもあるきれいなお姉さんが、本心はさておき笑顔で対応してくれます。

しかし、ここはファミレスではありません。
●毎回何らかのクレームをつける
とにかく何かしらケチをつけないと気が済まない人っています。ディーラーに到着したのに駐車場まで誘導してくれない、雨が降っていたのに傘をさして迎えに来てくれない、サービスのコーヒーがぬるかった……。挙げればキリがありません。いずれも「たまたま」であった可能性が高く、毎回ではないはずです。現場の人も忙しいのです。ヒマな人なんて、本当にひとりもいません。

クレームをつければつけるほど、確実にディーラーや自動車販売店のスタッフから嫌われていきます。そしていつかこういわれるのです。「申し訳ございませんが、他店に行ってください」と。それはもはや、出禁に限りなく近い状態を意味するのです。腹いせにGoogleのレビューに不満をぶちまけるなどもってのほかですよ。
いまどきならではのNG行為も
●とにかく値引きさせないと気が済まない
クルマを購入するときはもちろんのこと、点検整備、修理、部品交換など、ありとあらゆる場面で値引き交渉を迫る人がいます。状況にもよりますが、端数を切ったり、キリの良い数字にしてくれたり、店舗側の方であらかじめ調整値引きをしてくれるケースは意外と多いので、そこからさらに値引き交渉をすることになります。

項目や作業ボリュームにも因りますが、さらに割引なんてことは通常ありえません。提示された金額を気もちよく支払ってしまいましょう。
●来店&試乗動画を許可なく公開する
最近増えているケースがこちらです。個人でもYouTubeチャンネルをもてるようになり、ある意味では「いいたい放題・やりたい放題」でもあるのです。「ここまでやったらアウト」の基準も人によってバラバラで、なかにはタブーと思われる領域に踏み込んで過激な動画を公開する人もいます。

アポなしで来店し、店内の様子を撮影してさらには試乗車を借りてインプレッション。たとえば褒めちぎる趣旨のYouTubeチャンネルであったとしても、勝手に動画にして公開されたらどう思われるでしょうか。
●まとめ:お客さまは神さまという時代ではないことを自覚すべき
「お客さまは神さま」なんていわれていたのは昭和の話。カスハラやセクハラなんて言葉すらなかった、もう30年以上も前のことです。ディーラーや自動車販売店の全スタッフは1台でも、1円でも多く売り上げるべく、日々奔走しています。その足かせとなるようなことは避けたいものです。有無をいわせず自宅までクルマを取りに来てなんてのも御法度です。
いい関係を築き、そして継続することで、いざというときに「●●さんだから特別ですよ」といったスペシャルオファーが舞い込んでくるのです。