この記事をまとめると
■日産がSEMAショー2024でコンセプトカーを公開



■4モデルともアメリカらしさを感じる車種とカスタマイズがなされている



■大胆なカスタムが魅力的で市販化を望みたいモデルばかりだった



日本にほしいくらいの独創的カスタムがなされたコンセプトカー

国内ではなにかと波風の立っている日産ですが、アメリカのSEMAショーに出品したモデルたちを見る限り「やっちゃえ!」精神はグイグイきてます。全米で大流行のマッスルトラックをはじめ、Zの伝説をいまによみがえらせたようなコンセプトカーなど、日産ファンでなくとも胸躍ること間違いなし。アメリカだけじゃもったいなくて、日本に逆上陸してほしいモデル4台をご紹介しましょう。



Z レジェンド アクセサリーパッケージコンセプト

アメリカで日産の人気モデルといえばZの右に出るクルマはありません。240Zの昔から熱狂的なファンに支えられ、新型Zもまた注目の的であるこというまでもないでしょう。



そんな熱気を煽るかのように出品されたのが、レトロな雰囲気をまとったZ レジェンド アクセサリーパッケージコンセプト。レジェンドパッケージには、ビンテージルックのホイール、カーボンファイバー製リヤスポイラー、オーバーフェンダー、そしてホワイトボディに映えるグラフィックデカールが含まれます。



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そして、Cピラーに添えられたZエンブレムは7つのギヤセクションが刻まれ、これは第7世代というメッセージも込められているとのこと。細やかなディテールにもぬかりのないところこそ日産の良心と呼べるのではないでしょうか。



EVとかガン無視だけど「これでいいんだ日産」! 北米のSEMAショーに出した4台の激熱カスタムに「売っちゃえ日産」!!
日産Z レジェンド アクセサリーパッケージコンセプトのエンブレム



それにしても、当時を思わせるバンパーグリルやオーバーフェンダーには目頭を熱くするオヤジさんも少なくないのではないでしょうか(笑)。



フロンティアTARMACコンセプト

海外専用ピックアップトラックながら、じつは日本国内でも人気を博しているのが日産フロンティア。2021年には4世代目へとバトンタッチされ、北米のピックアップ人気も手伝って好調な売り上げを見せているとのこと。ここにマッスルトラック作りにかけては定評あるファクトリー、フォースバーグ・レーシングがタッグを組んでストリートリーガルなマシン、TARMACコンセプトを作り上げました。



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日産フロンティアTARMACコンセプトのフロントスタイリング



フォースバーグは、フロンティアの3.8リッターV6エンジンに、ルーツ・スーパーチャージャー、NISMOのプロトタイプエアインテークやエキゾーストシステムを追加することで、400馬力以上にチューンアップ!



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日産フロンティアTARMACコンセプトのエンジンルーム



足まわりにはNISMOのハイパフォーマンス・サスペンション・キット、Z NISMOのブレーキキャリパーと15インチフローティング2ピースローター&マウントをカスタムして装着。



なお、リヤにはふたつのキャリパーが設定され、そのうちのひとつはドリフト用のカスタムハンドブレーキにリンクという過激っぷり。これこそ「やっちゃえ日産」をリアルに体現したモデルと呼んで差し支えありません。



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日産フロンティアTARMACコンセプトの足まわり



いまのところレース参戦などは発表されていませんが、ダイナミックなドリフト走行が楽しみでならない1台でしょう。



登場したばかりのキックスを早くも魔改造!

キックスは、アメリカでひと足先に2025モデルが発表されたミドルクラスSUV。日本国内ではe-POWRER搭載モデルとして販売されてきましたが、じつは北米でも販売されており、2025年以降は「キックス・プレイ」として引き続き販売されるとのこと。



で、2025モデルながら早くもSEMAショーではイカしたコンセプトモデルが2タイプも出品され、注目の的となっています。



キックス ビーチパトロール&アーバンシャドウ

1台目はビーチパトロールという名前のとおり、レスキュートラックにインスパイアされたドレスアップが特徴です。サスペンションはものの見事にリフトアップされ、「NISMO Off Road Ascend」18インチホイールでタフネスをアピール。また、シャワーキットやクーラーなど、アメリカの強い日差しのなかでも快適に過ごせるというのがポイントです。



EVとかガン無視だけど「これでいいんだ日産」! 北米のSEMAショーに出した4台の激熱カスタムに「売っちゃえ日産」!!
日産キックス ビーチパトロールのフロントスタイリング



そして、アーバンシャドウと名付けられた2台目のコンセプトカーは、モーターカルチャーの最前線から刺激を受けたもの。低められた車高と、ニスモのLM-RS6 18インチホイール、そしてアーバンな雰囲気を醸すグラフィックは、未来のキックスユーザーがカスタムするであろうポイントを先取りしたものだとか。



EVとかガン無視だけど「これでいいんだ日産」! 北米のSEMAショーに出した4台の激熱カスタムに「売っちゃえ日産」!!
日産キックス アーバンシャドウコンセプト



いずれも一部を除いて北米ニスモから発売予定のパーツでカスタムビルドされているので、これらにほど近いキックスが路上を走り出すのも時間の問題かと。こちらも日本国内での発売が待ち遠しいものです。

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