この記事をまとめると
■大型建機は建設現場等以外ではなかなか見ることができない



■石川県小松市には超大型の建機が無料で見られる施設「こまつの杜」がある



■建機メーカーとして有名な小松製作所が運営する企業博物館だ



超大型の建機が無料で見られる!

小型建機は道路工事などでもおなじみだが、大型建機は建設現場などに出くわさないと、なかなかお目にかかれるものではない。しかし、それ以上に目にする機会がない建機がある。それが超大型のダンプトラックや油圧ショベルだ。

これらはダムや空港といった、閉鎖された広い土木、建設現場でしか活躍しておらず、公道を走行することがない。まるで、3階建てのビルほどあるこれらの機械を、一度見てみたいと思うマニアも少なくないだろう。



そんな超大型の建機が、無料で見られるという施設が存在する。それが「こまつの杜」だ。この施設は、建機メーカーとして有名な小松製作所が運営する企業博物館で、同社創業の地である石川県小松市にある。延伸した北陸新幹線と、IRいしかわ鉄道(旧・JR北陸本線)が通る小松駅東口からすぐという好立地だ。かつては、ここも同社の事業所だったという。



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この施設は、2011年に同社の創業90周年を記念し、「コマツグループのグローバルな人材育成の拠点とともに、地域社会と一緒になり子どもたちを育む場所」として、同社の所縁が深い小松市に建設されたものだ。さらに2021年、100周年を迎えるにあたってリニューアルを行い、新たな施設や展示が建設、追加された。



施設は大別して8つの建物、展示、エリアにわかれる。「わくわくコマツ歴史館」は、同社の歴史をわかりやすく解説、展示をしている。貴重な昔の小型建機も実物を見ることができるのだ。

建物は木造で、歴史を感じさせる外見になっている。これは、同社の旧本社を復元したものなのだという。



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「こまつの杜」のエリアマップ



子どもがミニショベルを操作できるコーナーも

「わくわくコマツキッズ館」は、3つのエリアにわかれている。原理体験エリアでは、建設機械で使われている仕組みや原理を、実際に触ったり動かしたりして体験しながら学べるのだ。休憩エリアをはさんで、その先にあるのがキッズエリア。作業服とヘルメットを着用し、ブルドーザーの模型に座って写真を撮ったり、建設機械のブロックを組み立てて遊んだりすることができる。



「わくわくコマツ未来館」には、電動ミニショベルPC09の操作体験コーナーがある。係員がサポートをしながら、子どもたちが実物のミニショベルを動かして、プールのなかのボールをすくい上げるというもの。実際に建機を動かすことはどこでもできるものではないから、たいへん貴重な体験になるのではないだろうか。



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「こまつの杜」の室内



屋外展示では「コマツを支えた建機たち」と題して、貴重な建設機械の実物が6台並べられ、それぞれ詳しい解説がついている。



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こまつの杜の展示車両



そして、同施設の目玉ともいえるのが「ダンプトラック930E」と「油圧ショベルPC4000」の展示だ。これらの車両はただ見上げるだけではなく、車両下部にもまわり込むことができるので、タイヤなどの足まわりも見ることが可能になっているのだ。

さらに、運転席に座る体験イベントも行われていて、建機好きなら至福の時間を過ごすことができる。



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「ダンプトラック930E」と「油圧ショベルPC4000」の展示



「いきもの観察館」と「げんき里山」は、建機とは雰囲気が大きく変わって自然がテーマになっている。前者は敷地内に生息する生き物の生態を間近で観察することができる施設。後者は地域の自然を再現した里山で、田畑、小川、東屋などが整備されており、散策をするのにちょうどいい。四季折々に、さまざまな植物や昆虫を楽しむことができるのだ。



同施設では体験型のさまざまなイベントや教室が開かれており、地元の子どもたちにとってなくてはならない遊び場、学びの場になっている。主要駅からのアクセスがよいだけではなく、無料駐車場も用意されているので、平日でも訪れる人があとを絶たない。北陸に出かける際には、ぜひとも寄ってみたい施設だ。

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