この記事をまとめると
■東京オートサロン2025にスバルがブースを出展■レーシングカーをはじめ市販予定の限定車なども展示している
■グッズ販売や冊子の頒布などイベントが目白押しだ
スバルブースは話題のクルマ大集合で大盛り上がり!
48回目の開催となった東京オートサロン。
アフターパーツメーカーなども数多く出展し、初日から大賑わいとなっているが、もちろん自動車メーカーブースも見逃せない展示が盛りだくさんだ。
とくに2025年のスバルブースはかなりアツい。
幕張メッセの東7ホールと8ホールにまたがって設営されているスバルブースでは、8台のクルマが展示されている。まず1番目立つ位置に展示されているのが、スーパーGT GT300クラスに出走しているスバルBRZ GT300の2025年仕様だ。
モックアップとはなるが、実戦を意識した新カラーリングとなっており、ボディ後方のSTI伝統色であるチェリーレッドが差し色となっている。来シーズンの活躍にしたい。

その隣には、WRX S4をベースにニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車両に参戦する「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2025」を展示。2025年のレースで実際に使用するマシンそのものとなっており、本物のレーシングカーにしか出せない独特のオーラを纏った1台となっていた。

会場の奥には、スーパー耐久に参戦しつつ、カーボンニュートラル燃料を研究するという、まさに走る実験室さながらとも呼べるカテゴリーである、ST-Qクラスに参戦する、「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT」も展示。
こちらは運転席側の窓が開けられているので、貴重なレーシングカーの内部を間近で観察することができる点は、きっとファンにたまらないはずだ。

しかし、スバルブースはレーシングカーの展示だけでは終わらない。今回大注目なのは展示されている市販車にある。
市販車の展示も大注目!
まず注目したいのが、紫色の見るからにスペシャルなボディカラーを纏った2台だ。
BRZの方は、「BRZ STI Sport PURPLE EDITION STI performance」と名付けられた、なんと200台だけの限定モデル。ギャラクシーパープル・パールという特別色を纏っており、見る角度によって色が変化するという特殊な色となっている。

また、装備されるホイールもシルバーのポリッシュという、純正ではあまり見られない仕様となっており、ボディに非常にマッチしたSTIのこだわりが詰まった1台となっている。なお、ベースは「SUBARU BRZ STI Sport」に準拠しているとのこと。

もう1台が、「WRX S4 STI Sport R-Black Limited STI performance」だ。
こちらも「BRZ STI Sport PURPLE EDITION STI performance」同様にギャラクシーパープル・パールという特別色を纏っているほか、「WRX S4 STI Sport R EX」をベースとして、レカロシートを含む内装を、車名に与えられた「Black」の名のとおり黒で統一。エクステリアパーツも黒をふんだんに使い引き締められている。

なお、展示されている車両はSTIのパーツがインストールされているので、より戦闘機チックなやる気に満ちた仕様となっている点も見逃せない。これがオートサロンと感じさせる1台になっている。

最後に紹介するのが、なんと8年ぶりに日本で展開される、STIの伝統である「Sシリーズ」の復活だ。
北米専売で、先代のWRX STIにS209が存在したことから、このたび日本で展開されるモデルは、ついに「S210」の称号が与えられる。今作はWRX S4をベースとしているので、CVTのみの仕様となる点は歴代のファンにとっては残念なポイントかもしれないが、そんなことを忘れさせるほど、S210は刺激的な仕様に仕上がっている。

たとえば、機関部はFA24直噴ターボエンジンをベースに、吸気系統ではエアクリーナー、吸気ダクト、ターボ前ダクトをこのモデル専用に新開発。排気系統には、新開発の大口径テールパイプを備えた低背圧パフォーマンスマフラーと、砲弾型チャンバーを備えたエキゾーストパイプリヤを採用することで、吸排気抵抗を低減し、よりハイレスポンスな加速と、高回転域での伸びを実現。
ECUを専用チューニングすることで、最高出力は300馬力(開発目標値)としている。

エクステリアは上記のエンジンに負けないよう、新開発のスポーツサイドガーニッシュや、STIドライカーボンリヤスポイラーをはじめとするエアロパーツを装着し、高い高速安定性とハンドリング性能を実現。
足まわりには、ミシュランのハイパフォーマンスタイヤ(255/35R19サイズ)や、ブレーキにはbrembo製フロント18インチベンチレーテッドディスクブレーキと、専用チューニングの電動ブースターを採用。ステアリング操舵時の車両応答性を高めるため、前後で異なる形状を採用して、タイヤの接地面積を最適化したという、こだわりのSTI製フレキシブルパフォーマンスホイール、専用チューニングの電子制御ダンパーとコイルスプリング、新開発のリヤスタビライザーブッシュなどを導入するなど、足まわりも「S」の名に恥じないよう徹底的に煮詰められている。

インテリアには、こちらも新開発となるRECAROカーボンバックレストフロントシートを取り入れ、ドライバーを確実にホールドしながらも、高い快適性を実現する工夫がなされている。
本モデルの価格や販売方法はのちほど公開とのことだが、台数は500台限定となるとのこと。
ちなみに、S210の開発コンセプトは「ニュルブルクリンク24時間レースマシン直系の2ペダルスポーツセダン」というのだから、期待せずにはいられない。

さて、注目車種ばかり展示されている東京オートサロン2025のスバルブースでは、車両の展示のほか、スバルオリジナルグッズの販売、ステッカーが当たるデジタルくじの頒布、カーグラフィック誌とコラボしたスペシャル冊子の配布など、さまざまなイベントも開催されている。

オートサロンに足を運んだ際は、スバルブースは必見だ。