この記事をまとめると
■東京オートサロン2025のTOKYO CUSTOM WORKSブースに全身カーボンの911が展示■制作時にはルーフに連なるレインガーターの成型に苦労した
■フロントスカットルまわりやリヤシートもカーボンで成形するなど徹底している
織り目の美しいフルカーボンのポルシェ911
ポルシェのカスタムはレストモッド時代を迎えて、それこそ百花繚乱の盛り上がりをみせている。また、ヨーロッパが中心だった発信源も多様化が進んでいることは確かであり、アメリカや日本のファクトリーが圧倒的な存在感を放つこともご承知の通りだろう。
今回のオートサロンに出品されたTOKYO CUSTOM WORKS(TCW)の全身カーボンをまとった911などは最たる例であり、またひとつ日本発のマスターピースが生まれたといっても過言ではないだろう。
カーボンパーツを多用して、剛性の向上や軽量化を図るカスタムはいまに始まったものでもない。だが、F1や一部のメーカーを除けば、たいていはウェットカーボンと呼ばれる軽量で成形しやすい素材を使ったものが中心だったはずだ。が、TCWはポルシェ911の車体をすべてドライカーボンで再現し、またインテリアのほとんどをカーボンに置き換えたといったら驚かれるだろうか。
とはいえ、出品されているスタイルが完成するまでには金型は数回作り直され、TCW代表の宮崎氏は「作りなおす度に、ポルシェの完璧さを痛感した」という。たとえば、ルーフに連なるレインガーターの成型も、オリジナルの強度は凄まじく、また結合の工夫には目を丸くしたという。TCWではガーターを廃し、フラットで滑らかな形状を作りえたものの、決して簡単な作業ではなかったと宮崎氏。
ちなみに、ボディに使われているカーボンのテクスチャを見ると、織り目の美しさに気づくはずだ。一般的なドライカーボンではここまで目が揃うものではないが、TCWのクレープファクトリーが作ったものは4層構造であり、模様の美しさは真空成型前の加工にノウハウがあるという。興味がある方は、オートサロンの現場で問い合わせてみることをオススメしたい。
内装にもドライカーボンを使用
もちろん、カーボンボディの美しさだけでなく、エンジンやサスペンションのチューニングもTCWは手抜かりがない。空冷フラットシックスの専門ファクトリーが製作した3.4リッターのチューニングエンジン、オリジナルのエキゾーストマニホールド、テールパイプなど、どれをとってもポルシェ・カスタムのセオリーを外すものはない。足元にしてもRSワタナベをチョイスするなど日本のファクトリーならではのセンスを感じずにはいられないだろう。
さらに、カーボンのスタイリングとバランスするかのように、インテリアの仕上がりも見逃せないポイントだ。フロントスカットルまわりはもとより、リヤシートもカーボンで成形するなど、徹底ぶりには驚かされる。なお、シートはブリッツのクラシックバケットが選ばれ、空冷911の時代に即したスパルタンテイストを醸すもの。
およそ完成度やセンスにかけては、レストモッドの雄たるシンガーに勝るとも劣らないTCWのマシン。だが、予定価格は6000万円程度とシンガーの半分ほどだという。ならば、オートサロンでの注目だけでなく、ワールドワイドで人気が高まることも間違いないだろう。

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