この記事をまとめると
■普段の運転でクルマにダメージを与えてしまう行為がある■走行時・駐車時・降車時などに気をつけるべきことをピックアップ
■「乗りっぱなし」や「放置」によりクルマの寿命を縮めてしまう
乗り方次第でクルマのコンディションは大きく変わる
最近のクルマはメンテナンスフリー化が進み、乗りっぱなしでもトラブル知らず。そのまま放置していると、クルマのほうから「タイヤの空気圧が減っています!」といった警告表示をしてくれる、至れり尽くせり設計ぶりです。
しかし、あくまでもクルマはサポート側。
そこで今回は、「うっかりやってない? 愛車にジワジワとダメージを与える行為7選」と題して、ついうっかりやってしまいがちなクルマにダメージを与える行為をまとめてみました。
短時間・短距離の運転
通勤や通学などでやむを得ず短距離の移動を強いられるケースがあります。エンジンをかけて暖まってきたところで学校や職場に到着……。これを毎日繰り返すことで、通常よりもエンジンオイルの劣化が進みます。いわゆる「シビアコンディション」での乗り方です。

行くときはやむを得ないとして、帰り道は少し遠まわりして、エンジンがしっかりと暖まるまでドライブをして気分転換してみることをおすすめします。
縁石への接触
車体感覚がうまくつかめず、あるいはちょっと油断してタイヤを縁石にヒット! 慌ててクルマから降りてタイヤを見てみると、こすった跡はあるけれど、ホイールやボディはノーダメージでセーフ! そのまま走行していると……どうも違和感がある。停車してクルマを確認すると、縁石にぶつけたタイヤがパンクしていることが判明。打ちどころが悪ければ交換するしかありません。また、無傷であったとしても、アライメントが狂ってしまう可能性もあります。

車止めに勢いよくぶつけて停車
スーパーやコンビニなどに設置されている車止め。何の恨みがあるのか、必ずといっていいほど勢いよくタイヤを車止めにぶつけて停車する人がいます。1度くらいであればボディに対して大きなダメージにつながる可能性は低いものの、この行為を毎回繰り返すことで、タイヤや足まわり、ブッシュ類などにストレスがかかります。

さらに、車高が低いクルマであればリヤバンパーやマフラーがヒットする可能性もあるのでとくに要注意です。
「乗りっ放し」と「放置」は厳禁
減速せずに道路のキャッツアイや減速帯を通過
道路のセンターラインにあるキャッツアイや、走り屋封じとして峠道などに設置される減速帯。先述した縁石や車止めの場合は低速時ですが、こちらはうっかり通常(あるいはそれ以上?)のスピードで通過してしまう可能性があります。とくに運転しているクルマに扁平タイヤが装着されている場合、タイヤがパンクしたり、極端に車高を落としている場合などボディの下まわりをヒットしてしまう可能性があります。

タイヤの空気圧チェック忘れ
最近ではタイヤの空気圧センサーが内蔵されているクルマも増えつつあり、オンボードコンピュータなどで警告表示をしてくれます。しかし、まだまだ装備されていないクルマ(とくに古いモデル)も多く、オーナーが空気圧を管理する必要があります。

タイヤの空気圧が減ったまま走行していると……ある日突然、バーストして立ち往生する事態に。とくに外気温が高い夏場は要注意。まずは愛車のタイヤの空気圧の適正値を確認し、でタイヤの内圧が上昇していない冷感時を狙って定期的に補充(月に1度程度)しておきたいところです。
ドアのエッジを壁などにぶつけてそのままにする
幅が狭い駐車場の隅に停めた際、ついうっかり壁にドアをヒット。傷がついてもそれほど目立つものではありませんし、ついうっかり放置してしまいがちです。しかし、塗装面は確実に削れています。さび止めを塗ったうえで、タッチペンで傷の部分を保護しましょう。

ディーラーオプションでドアエッジモールが設定されている理由……それだけうっかりぶつけてしまう人が多いため、幅広いモデルに設定されているのです(輸入車にもあるくらいです)。
ボンネットの飛び石を放置する
高速道路などを走行していると避けて通れないのが飛び石。「あっ!」と思った次の瞬間にはボディやガラスに直撃しています。数ミリサイズの小石であっても、直撃すればかなりのダメージとなります。

まとめ:ちょっとした気遣いが愛車を長もちさせる!
クルマという工業製品である以上、走れば汚れますし、傷もつきます。かといって、ガレージに保管していても劣化していくことに変わりはありません。いずれにしても「乗りっぱなし」や「放置すること」が部品やクルマそのものの寿命を縮めてしまうのです。
国土交通省のホームページにも「マイカーをチェックしよう!日常点検15項目チェックシート」というPDFファイルが公開されています。エンジンオイルやウオッシャー液の量、タイヤの損傷や空気圧、ワイパーの拭き取り具合など、誰にでもできる項目ばかりです。

先述したとおり、最近のクルマはコンピュータがエンジンオイルの劣化などを知らせてくれる機能を装備しています。これらを有効活用しつつ、最低限でもいいので愛車のコンディション維持に努めたいところです。