この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2025が2月7日に開幕した



■大阪に本社のあるダイハツがブースを出展している



■展示内容や見どころを紹介



レーシーなミラ イースに熱視線!

2025年の大阪オートメッセでは、DAIHATSUブースとその隣のTOYOTA GAZOO Racingのブースが「GR」でひとつに繋がっているように感じられる演出が印象的でした。



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DAIHATSUブースの最前列には、“モリゾウの愛車”タフトや、GAZOO Racing でラリーに参戦中のコペンGRスポーツ、そしてミラ・イースのモータースポーツ参戦車両とミラ・イースの「GR SPORT」などが並び、「GR」のテーマであるモータースポーツ色をアピールしている印象でした。



軽をナメるなの「バカッ速」コペンとミライースが熱すぎる! 災害支援車も展示したダイハツはオールジャンルに全力投球!!【大阪オートメッセ2025】
“モリゾウの愛車”タフト



■もっとも注目を集めていたのは「ミラ イース GR SPORT Concept」

DAIHATSUブースのコーナーという人目を引く場所に展示されていた真っ赤なミラ イースは、遠目から見てもなにか違うぞというオーラを放っていました。



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ミラ イース GR SPORT Conceptのフロントスタイリング



それが「ミラ イース GR SPORT Concept」です。

フロントバンパーには、隣に並べられた「ミラ イース レース参戦車両」と同じ意匠のダクトや空力処理が施されていて、いかにも機能的でレーシーな雰囲気を纏っています。



それも納得で、この車両はエンジンがターボ化され、トランスミッションが5速MTへと換えられています。グリルの開口部に沿わせて空けられた細いスリットも、秘められたパワーの存在を匂わせているようです。サイドの面には、Aピラーとフロントフェンダーがぶつかるミラーの前の部分にフェンダーダクトのような加飾が加えられていました。



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ミラ イース GR SPORT Conceptのフロントマスク



リヤのバンパーにも、フロントと同様にレース参戦車両からフィードバックされたディフューザー風の意匠があしらわれ、後ろ姿を引き締めています。



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ミラ イース GR SPORT Conceptのリヤスタイリング



ちなみにルーフが黒くなっていて、カーボンルーフの採用かと色めき立ちますが、これはカーボン風のラッピングとのことでした。



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ミラ イース GR SPORT Conceptのルーフ



内装ではホールド性の向上としっかりした座り心地を提供するスポーツシートが装着されていました。



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ミラ イース GR SPORT Conceptの運転席



この時点ではまだ販売予定となっていて、販売の具体的なタイミングは示されていませんでしたが、車両の完成度を見るに、そう遠くない時期に販売が控えているように感じました。



その隣には、「ミラ イース モータースポーツ参戦車」が並んでいます。



この車両では「K4-GP 2024年 FUJI 10時間耐久レース」などに参戦し、「ミラ イース GR SPORT Concept」の戦闘力や耐久性をたしかめているようです。しっかり「GR」の思想を受け継いでいることが伝わってきます。



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ミラ イース モータースポーツ参戦車のフロントスタイリング



災害支援のためのクルマにも注目

■世界最高レベルのコーナーリング性能を秘めた「コペン GR SPORT モータースポーツ参戦車両」

DAIHATSUブース最前列の中央という一等地にさりげなく展示されていたコペンは、そのひっそりとたたずむ雰囲気とはうらはらに、いまのダイハツの高性能追求の精神を象徴する車両でした。



この「コペン GR SPORT モータースポーツ参戦車両」は、DAIHATSU GAZOO Racingの相原さんをドライバーに、コペンの開発にも多くのかかわりをもつ商品開発部の殿村さんをチームの監督として、「ラリージャパン」に参戦し続けている車両です。



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DAIHATSU GAZOO Racingの殿村さん(左)と相原さん(右)



競技への参戦の目的は、「250万円で購入できる最小のスポーツカーで、どれだけ速さが追求できるのか、そして走る楽しさを感じてもらえるか」というものだそうで、車両にもドライバーにも大きな負担がかかるラリーという競技の場で、速く走る楽しさを追求するアイディアを実証しています。



この車両のトピックを紹介していくと、まずエンジンはベースのKF型を大胆に770ccへと排気量アップ。さらにターボを加えて大幅な出力アップが図られています。



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コペン GR SPORT モータースポーツ参戦車両のエンジンルーム



バンパー開口部から見える大型のインタークーラーからもそのパフォーマンスがうかがえます。



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コペン GR SPORT モータースポーツ参戦車両のフロントスタイリング



シャシーにも多くの手が加えられています。緻密なコーナーリングには欠かせないボディ剛性を高めるため、独自設計の17点式ロールケージを装着。さらに、ドライカーボン製のハードトップを接着することで、ノーマルとは段違いの剛性となっています。



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コペン GR SPORT モータースポーツ参戦車両の運転席



そして、もっとも注目したいのがワイドトレッド化です。コンパクトなサイズが独自の利点であるコペンの武器が最大限に生かせる方法を模索したときにホイールベースとトレッドの比率に着目しました。



それまでの競技参戦で得られた知見を元にいろいろ検討を重ね、片側40mmという大胆なワイドトレッド化に着手しています。



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コペン GR SPORT モータースポーツ参戦車両のリヤスタイリング



このワイドトレッド化の効果は絶大で、従来はタイヤの消耗がシーズンで2セットだったところ、いまは5セットも消耗するほどになったとのこと。



これは4輪のグリップ性能が上がった証で、展示車両のタイヤのトレッド面を見れば、接地面全体を目一杯使っていることが分かるでしょう。



開発責任者の殿村さんに「このコペンのタイトコーナーをまわるスピードは、世界トップレベルだと胸を張っていえます」といわしめるほど、コーナーリング性能は高まったようです。



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コペン GR SPORT モータースポーツ参戦車両のタイヤ



ちなみに、参戦を始めたころは排気量も車体サイズも大きいヴィッツを相手に互角の戦いができていましたが、ヤリスへとモデルチェンジが行われたとたんに歯が立たなくなり、その間を埋めるためにワイドトレッド化に踏み切ったんだそうです。



その高いコーナーリング性能をひっさげて、今シーズンのラリージャパンに挑むとのことなので、興味がある人は注目していましょう。



■競技への情熱を印象づける一方で、地道な災害支援への活動もアピール

地震が多く、海に囲まれている立地のために災害への心配が絶えない日本では、災害に対応する取り組みが求められます。



DAIHATSUでは、クルマのメーカーとして、できるだけの支援を行っていきたいと、実際に地道な活動を行っています。



今回の展示では、その一部を紹介していました。



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災害支援車の展示



そのなかで興味を引かれたのは、「防災士」として災害支援の活動をしている「さばいどる かほなん」さんと、その相棒である「アトレー WILDRANGER2」です。



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アトレー WILDRANGER2のフロントスタイリング



かほなんさんは以前からアイドルとして活躍しながら、好きなキャンプやサバイバルを題材にYoutubeなどで活動を行っていた人で、その活動が縁で被災地での災害支援活動を行うようになり、いまでは正式に資格を取り、「防災士」として協定関係の自治体の支援活動に励んでいるそうです。



その活動がDAIHATSUの目に留まり、コラボレーションをすることになったとのこと。



この「アトレー WILDRANGER2」は、かほなんさんの要望を満たすようにDAIHATSUが車両の製作を行ったモデルです。



軽をナメるなの「バカッ速」コペンとミライースが熱すぎる! 災害支援車も展示したダイハツはオールジャンルに全力投球!!【大阪オートメッセ2025】
アトレー WILDRANGER2とかほなんさん



車体色の黄色は「災害地で目立つように」という狙いを込めてかほなんさんが考案したカラー。外装には荒れた道を走破できるようにガードプレートを装備したり、支援物資などを積載できるようにルーフにキャリアを備えたりと、実用に即したカスタムが施されています。



そして注目なのは荷室の特殊装備です。災害支援とサバイバルのためのさまざまな道具類を効率的に装備するため、オリジナルの設計でラック類を製作。実際の活動で大いに役立っているそうです。



この仕様は車名にあるようにVer.2とのことで、これまでの活動から得た知見をもとにバージョンアップされた仕様です。



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アトレー WILDRANGER2とかほなんさん



今後もDAIHATSUとともに地道な活動を続けていくとのことなので、注目していきましょう。

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