この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2025が開幕■今年は「こどもビリティ」というエリアが新設された
■レクサス/GRとタミヤのコラボによるプログラムを紹介
ミニ四駆を組み立ててサーキットで走らせる!
大阪オートメッセ2025の目玉のひとつが、こどもにクルマを楽しく体験してもらって未来のモビリティを託すという趣旨で立ち上げられた「こどもビリティ」。当然、こどもに楽しんでもらうのが肝心かなめなのだが、これってどうやら大人が楽しんじゃっていないか? という完成度の高い内容に仕上がっていたのが、レクサス/GRとタミヤのコラボによるプログラムだ。
タミヤのミニ四駆キットをその場でアドバイス付きで組み上げて、併設のミニ四駆サーキットで走らせる、というのがその内容だ。
ところが、ブースに足を運ぶといの一番に目に飛び込んでくるのはリアルスケールのレクサスLBX MORIZO RR。ミニ四駆の特徴でもある、スキッドローラーを左右に備えたバンパーが前後に装着されているのだ。ご丁寧にサイドステーまで備えつけられている。

「けっこういい仕上がりになったので、今度はフレームにちゃんと固定して、壁やガードレールに当たっても沿わせて走れるようにしてみようか? って意見が、社内で上がっているんですよ」
そう述べるのは、ミニ四駆を自身もガチで遊んだ世代というレクサスのマーケティング担当者氏。こういう議論を大真面目にできて実現にこぎつけられるのが、レクサスそしてトヨタの底力といえる。
つい夢中になる大人が続出!?
今回の体験プログラムでは、組み立てたいミニ四駆キットを事前に購入するのだが、車種はレクサスLBX MORIZO RR(MAシャシー、税込1320円、ひとり1個まで)かトヨタGRヤリス(VZシャシー、税込1210円)から選べる。前者は今回の大阪オートサロン2025の会場でのみ買えるホワイトスペシャル仕様。もしかして在庫があれば今後しばらく、レクサス販売店でも買えるかもしれないが、LBX MORIZO RRのミニ四駆キットは、2025年3月8日に発売されるブルーの方がディーラーで通常ラインアップ扱いとなる。だからパッケージにも「WHITE SPECIAL」とわざわざ記されている。
そんなちょっとくすぐる仕様のミニ四駆を、スペースと時間枠の関係で参加枠はけっこう限られるのだが、小学校低学年以上のこどもなら、エキスパートが見守るなか、親子で組み立てていく。組み立てた後はシールやデカールを貼ってカスタマイズするもよし。そうして完成させたミニ四駆を、隣のサーキットで走らせる。

それにしてもホビーカーショーなど、模型関連のイベントには深い運営ノウハウをもつタミヤとのコラボとはいえ、効率よくアクティビティと動線を結んで、結果というアクションにまで一気通貫させているレイアウトまで、さすがレクサスと唸らされる。自分で組み立てたミニ四駆を走らせる以外にも、いつの間にか大人まで一生懸命に遊んでいるという雰囲気だ。そもそも大人が楽しめるものだからこそ、こどもも面白がってくれるという話だ。
レンタルの完成車ミニ四駆もある。車種もいくつかのなかから選べて、組立をしなくてもミニ四駆サーキットを遊んでいけるコースもある。遊び終わったら元の位置にクルマを戻して、ちゃんとこどもが片づけるところまでがプログラムだ。

先のマーケティング担当者氏によれば、予想を超える好評ぶりのため、2日目の午後からは組立のテーブル&椅子を増やせないか、検討しているとのこと。最終日の整理券も人気を呼びそうだ。