この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2025が無事閉幕■カスタムメーカー「KUHL」が出展した
■ブースに展示された車両やアイテムを紹介
3台のスポーツカーはゴージャスな仕上がり
D1GP(全日本プロドリフト選手権)にもエアロパーツを供給している本格派で、もはやカスタム関連のイベントに欠かせない存在感を放つカスタムビルダーがKUHL(クール)。大阪オートメッセ2025の会場では、昨年のドレスアップ&チューニングカーコンテストでグランプリに輝いた日産R35のGT-Rをベースとする「35R 2024 EDITION WIDE BODY」を再び展示。その隣には、東京オートサロン2025のドレスアップ・スポーツカー部門で最優秀賞を獲ったフェアレディZベースの「KUHL 34ZR-GTWR SPEC-D」、さらには新作のスープラ「90R-GTWR」まで並べてみせた。
いずれもフルカスタムのコンプリートカーで、なかでもスープラは昭和のドリフトマシンに着想を得たというスタイル。反り上がったルーフスポイラーやリヤスポイラー、そしてブリスター気味に張り出しながら、それぞれ3つのエアアウトレットを備えた超ワイドフェンダー、さらにはスラッシュカットの4本出しマフラーが、大迫力だ。19インチホイールは、コンケーブやディープリムを得意とするVERZ-KRONE(ヴェルツ-クローネ)の「KR-04」で、前11.5J/後12.5Jというグロスブラックのリムに、マットブラックのメッシュスポークが、確かに洗練された80sな雰囲気だ。
ちなみに前述のZは同じくKR04の同じサイズでシルバーグロス&マットのほうを、またR35は5スポークの鍛造2ピース「KCV03」の20インチを履いていた。
SUVやミニバンもKUHLらしくカスタム!
こうしたスポーツ&レーシングカーのみならず、SUVやミニバンといった人気の高い車型にも果敢にコレクションを展開するのがクールの真骨頂。ほかにもブースでは昨今人気の高いピックアップトラック、三菱トライトンのコンプリートカーも注目を集めた。前後ディフューザーに加え、ルーフウイングとリヤスポイラーをも備えた、ブランク&艶消しゴールドのシックなカスタムだ。ルーフウイングの内側には、吊り下げ式のスピーカーシステムも装着されていた。
ブースで説明担当のスタッフに近頃の傾向を聞くと、近頃はラグジュアリー・ミニバンなどを中心にディッシュホイールが回帰気味に注目されていて、40~50代以上の世代のみならず、若いユーザーからも支持されているという。その流れで仕立てられたのが、「VERZ-FORGED NEXUS(ヴェルツ-フォージド・ネクサス)」ブランドによる鍛造のディッシュホイール「NEX01」を履いたヴェルファイア。鍛造ピースを切削して大径ディスクの美しさを際立たせ、ボルト穴を完全に隠すことで成立した、テクニカルにしてラグジュアリーなホイールだ。
また大阪オートメッセならではの新作もクールは用意していた。それがナンバープレートの取付け角を少し傾けられ、クールまたはクールレーシングの抜き打ちロゴが入れられた、ナンバープレートステーだ。
カスタマイズはフルコンプリートの車両や、意を決して大型エアロパーツを愛車に装着するだけでなく、身近なところから気に入った仕様にクルマを仕立てる歓びを味わえることが大事、という。このナンバープレートステーなら実際、ドライバーさえあれば帰り際にでも取り付けられる。カスタムする行為を"民主化"し続けるからこそ、クールは日本のカスタムカーショーにおいて、なくてはならない存在であり続けているのだ。

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