この記事をまとめると
■クルマに乗っている以上いつかはタイヤ交換が必要になる■タイヤ交換作業を人がやっている以上は交換時にミスが発生する場合がある
■装着後にチェックすることでより安全度が増す
タイヤ交換して終わり……じゃない!
クルマを所有している以上、いつかはやってくる「タイヤ交換」の時期。
劣化したタイヤから新品タイヤに履き替えると、ロードノイズなどの静粛性や乗り心地、またグリップ性能などが劇的に改善されることに感動したことがある人も少なくないはず。
ただし、多くのドライバーが数万キロまたは数年に1度のサイクルでタイヤ交換をしていると考えられます。
そこで今回は「タイヤを新品に交換したあとにチェックしておくべきこと6選」と題して、念には念を入れてチェックしておいたり、これを機にメモしておいたほうがよいことをまとめてみました。
●製造年と週の確認
タイヤには製造された年と月が分かるようになっています。メーカーによって多少の違いはありますが「4719」という数字が刻印されていた場合、「2019年47週目」に製造されたタイヤであることがわかります。

ちなみに、保管方法がきちんとしている環境であれば、製造から3年以内のタイヤはできたてほやほやの新品タイヤと性能差はないとされています(同時に、保管状況次第で変わることを意味しています)。
●タイヤの亀裂やひび割れがないかの確認(とくに側面)
最近では、実際に起こったケースとして、新品に交換したタイヤに空気を入れて装着後に側面に細かな亀裂が入っていることが判明、クレーム対応となった事例がありました。

保管環境によるものなのか、タイヤ本体の製品自体に問題があったのかは現在調査中とのことですが、ストレートにいうと「安物買いの銭失い」になる確率が大いにあるということ。信頼できるルートから新品のタイヤを入手したいものです。
●空気圧警告灯の数値のリセット
クルマによっては、タイヤの空気圧の状態をメモリできる機能があります(なかには現在の空気圧の状態を表示してくれるクルマもありますね)。メモリした空気圧から著しく低下した場合、タイヤの空気圧が減っていることを警告灯などでドライバーに知らせてくれます。

走り出してしまうと、タイヤの内圧(空気圧)の数値が上昇してしまうため、冷感時にメモリをリセットしておくようにしましょう。
装着後のチェックや記録は忘れずに
●タイヤの交換日と走行距離を記録する(手書きorアプリなど)
タイヤの交換日とその時点での走行距離を記録しておきましょう。手書きでもいいですし、アプリで管理してもいいでしょう。

オーナーによっては、タイヤやエンジンオイルの交換時期をテプラで印刷し、メーターパネルなどに貼って管理している人もいます。次回のローテーションのタイミングや交換時期の目安がつきやすくなるのでおすすめです。
●バルブキャップが正しく装着されているか
作業終了後、車両の引き渡し前にスタッフがチェックしているはずですが、念のためタイヤのバルブキャップが正しく装着されているか、自分自身でも確認しておきましょう。「最後の1回転」ができてしまうことが稀にあります。

●ローテーションが逆
意外と起こりがちなのが、タイヤローテーションの位置が逆というケース。タイヤによっては、進行方向に向かって前後の向きが明確に決められている銘柄があります。

これをうっかり間違えて装着すると……。走行に支障をきたすほどのアクシデントに至るケースは稀ですが、タイヤ本来の性能を発揮できないまま何千キロと走行してしまうケースも。しかも新品タイヤの美味しいところを味わえずに終わってしまうので、なんとももったいない話ではあります。
●まとめ:プロのうっかりミスがあなたの愛車でも起こりうるかもしれない
クルマ、さらにはタイヤ交換のプロフェッショナルといえども人間です。完璧はありません。うっかりミスがたまたま自分自身のクルマだった……ということもあります。
新品に交換してもらったからこれでひと安心ではなく、早い段階(できれば作業後に)いちどしっかりとチェックすることをおすすめします。