中国でのNEV政策に対応するためのチョイス
2019年11月、中国で開催された広州モーターショーにおいて、レクサス「UX300e」が世界初公開されたことは、非常にインパクトがあった。東京モーターショーではEVの量産化について具体的なプロダクトを匂わせることなく、未来の自動車社会を提示したトヨタ/レクサスだったが、このUX300eはコンセプトモデルではない。2020年以降、まずは中国や欧州から販売する市販EVなのだ。
それは中国のNEV(新エネルギー車)政策に対応するにはBEV(バッテリーEV)とも呼ばれる100%電気自動車を設定する必要があるからだ。ビジネス上の都合もあって中国と同じ方向を目指す欧州でも同様にBEVを用意する必要がある。そのため広州モーターショーでレクサスとして初の量産EVを発表することには意味がある。
余談だが、トヨタ初のBEVというと100台限定で生産した「eQ」という、コンパクトカー「iQ」をベースにしたモデルもあったが、UX300eはそうした実験的な販売規模を考えているものではない。トヨタのなかではニッチモデルではあるが、年間1万台を超える生産量を想定しているモデルなのである。トヨタ初の量産EVといっても妥当といえるだろう。
ところで、なぜレクサスUXがトヨタ初の量産EVのベースとして選ばれたのだろうか。プラットフォームでいえばプリウスも同系統であるし、トヨタの電動化テクノロジーの象徴としてのプリウスの価値は、いまだに強いブランド力を持っている。逆にレクサスUXでは、量産車をベースに改造したコンバージョンEV的なイメージもある。BEVの量産化というのはグローバルトレンドである電動化を推進するものであるから、トヨタの本気をみせるのであればプリウスをベースにするのも悪くない選択と思える。
プリウスでは価格はもちろん車両側にも課題が多く生じる
しかし、おそらくプリウスのボディでBEVにするとネガが出てしまうのだろうと考えられる。
さらに、この大きなバッテリーパックは高価なアイテムであることも容易に想像できる。しかも単に多くのバッテリーを積んだのではなく、バッテリーの温度管理機能などハイブリッドやプラグインハイブリッドでの経験を活かした制御も実装されている。具体的な価格は不明だが、けっして安く済ませたという印象はない。
バッテリーのコストは車両価格にも反映されるわけだが、もしプリウスがベースだとしたら価格上昇分が目立つことになる。しかし、もともとプレミアムゾーンのモデルであればEVによる価格上昇を目立たせなくすることが期待できる。その点でもレクサスをベースに選ぶというのはブランディングからして相性がよさそうだ。たとえば、ハイブリッドに対してBEVが150万円高になるとして、250万円のベースモデルよりは450万円のベースモデルのほうが価格上昇の度合いは少なく感じるだろうという話だ。
トヨタであっても、初物だけに無駄を省くことは難しいだろう。
さらに、まだまだ生産技術をブラッシュアップしていきながら量産していくだろうことを考えると、いきなり大量に売れるブランドで勝負するのは怖い部分もあるだろう。プレミアムブランドのレクサスからBEVを展開するというのは理にかなっているといえる。そして、この経験を活かしてコストダウンを進めながら、トヨタはBEVを拡大していくことだろう。

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