北海道地区のレンタカーで高い装着率を誇る!

クルマを持たない人にとってはもちろんのこと、旅行先での利用や、愛車では事足りない多人数乗車時や引っ越しなど荷物を運ぶ用途など、多くの人が利用したことがあるであろうレンタカー。



最近では普段なかなか乗ることができない高級車やスポーツカー、絶版車などをレンタカーとして貸し出す業者なども増えてきており、これから借りる機会のある人も増えてくるだろう。



そんなレンタカーには、レンタカー用途向けに用意されたグレードの車種であったり、レンタカー専用に開発されたナビゲーションが装着されていることもあり、クルマ好きの観点からみても思わぬ発見をすることがある。



なかでも首都圏のユーザーにはほぼ馴染みのない装備と言えるのが「鹿笛」ではないだろうか。とくに北海道地区のレンタカーで高い装着率を誇るアイテムなのだが、果たしてこれはどういったものなのだろうか?



走行時に受ける風を利用して音を発生させる

この鹿笛とは、鹿などの野生動物に聞こえる超音波を発生させクルマが接近していることを知らせるもの。笛と言っても人間の耳ではほぼ聞き取ることができない音域の音を出すため、運転中に気になるものではない。



自然豊かな北海道だけに、野生動物が車道に飛び出して車両と衝突するという事故を未然に防ぐために装着されているものであり、北海道地区ではカー用品店でも購入できるポピュラーなアイテムなのである。



北海道のレンタカーなどでよく見る「鹿笛装着車」ってなに?の画像はこちら >>



鹿笛はフロントグリルなど車両の全面に装着し、走行時に受ける風を利用して音を発生させる仕組みとなっており、特段電源なども必要としないもの。これで野生動物との事故が防げるのであれば装着しない理由もないだろう。



たかが動物、と考える人もいるかもしれないが、北海道に生息するエゾシカの雄ともなると、体重は100kg以上の巨体であり、速い速度で衝突すれば車両は自走不能なレベルに損傷することも珍しくない。最悪の場合、乗員が死傷するほどの事故も発生しているのだ。



北海道のレンタカーなどでよく見る「鹿笛装着車」ってなに?

そして何より野生動物の命を奪うことにもなりかねないので、北海道の自然豊かな地域にレンタカーを使って向かう人は「鹿笛装着車」をチョイスしていただきたいものである。

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