ボディ剛性確保の難しさや防犯性を考えると致し方ない判断
ハードトップというのは、昭和から平成にかけて多く存在。セダンタイプのボディ形式のなかでもデザイン性が高く、人気のグレードだった。
今ではハードトップという呼び名も聞かれなくなっただけでなく、特徴だったサッシュレスも姿を消してしまった。そもそもセダンが減っているので当たり前といえる。
一時は熱心だったスバルも2000年に入ってから、ドンドンと窓枠付きに変更されているし、ピラーレスが伝統だったスカイラインなども同様だ。そもそもサッシュレスにする最大のメリットはデザイン性。スッキリとしたスタイルにでき、とくにルーフが低いローフォルムとのマッチングはとてもよく、メルセデス・ベンツが今でも採用しているのが4ドアクーペというのは良い例だ。
サッシュレスを止める理由はいろいろとあって、まずドアの剛性確保のため。衝突安全も関係するが、騒音防止というほうが大きい。そもそもサッシュレスだと、ガラスそのもので気密性を保つ必要があり、密着性を確保するのが大変で風きり音も発生する。ドア自体が不安定だと、騒音の侵入だけでなく、音源そのものにもなることもあるのだ。
そのほか、ボディ側のゴムが劣化すると、ガラスを正確に押し当てることができなくなってしまうし、防犯上も不利。詳しくは書かないが、すき間からものを差し込みやすいのは事実で、これも消滅した理由のひとつだ。
パッと見でも、確かに剛性確保が大変なのはわかるほどで、将来的に復活する可能性はあまりないだろう。寂しい気もするだけに、技術的に克服して復活してくれる日がくればいいのだが。

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