かえって透明感がなくなってしまうことも

クルマのコーティングは、かなり身近な存在になってきたが、洗車マニア、ボディケアマニアのなかには、既存の製品やサービスでは飽き足らない人もいたりする。もちろん目指すはさらなるツヤ、撥水などだ。

コーティングは手間を減らすというのも目的のひとつであるだけに、凡人には理解しがたいところもあるが……。効果をさらに高めたいということに尽きるのだろう。



では、コーティングの上にさらになにかを塗っても大丈夫なのだろうか?



答えから言ってしまえば、コーティングの上にさらにコーティングをかけるのは問題なし。ただ、ポリマー系の上にガラスコーティングは被膜が乗せられないこともある。その逆のガラスコーティングの上にポリマー系コーティングを塗るのはOKで、ワックスを塗ってもいい。ワックスは自然な濡れたようなツヤが出るので、コーティングの上に塗る愛好家はけっこういる。ただし、ワックスは油性なので、その上にコーティング被膜が定着しないので、こちらもあくまでもワックスが上というのが基本になる。



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さらにガラス系コーティングの上にガラス系コーティングは問題なく、重ね塗りとしてけっこうやる方も多いようだが、効果的には塗り重ねればいいというものではなく、見極めが大切。ガラス系コーティングはその名のとおり、ガラス状の透明な被膜ができるのだが、あまり重ねると、特徴である被膜の透明感がなくなってきてしまう。ガラスを何枚も重ねると向こう側が見えにくくなってくるのと同じだ。



クルマ愛ゆえの「激ツヤ」を目指した「重ね塗り」! コーティングの上からコーティングやワックスはあり?



撥水の効果も同じものなら重ねても増すわけではないので、さらに水弾きを高めたいなら、別の撥水性が高いコーティングを上塗りしたほうがいい。ただ、被膜の耐久性という点では増すことが多い。

こうなると組み合わせが複雑で、重ねる意味もよくわからなくなってくることもあったりする。



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もし重ね塗りをしたいなら、下に来る被膜が完全に硬化してから塗ることが大切だ。いずれにしても手間はかかる。それが楽しいとはいえ、一般の方は最初から目的の効果をもったものをしっかりと丁寧にかけてやったほうが手間も少なく、財布にも優しいだろう。

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