身近な人にチェックしてもらって確認することが大切!
あおり運転など運転中の迷惑行為・危険行為が問題になっていますが、そうした運転は故意にやるものだけとは限りません。自分ではマナーを守って運転しているつもりでも、無意識のうちにやってしまっている可能性もゼロではないのです。
運転中によく、ヒヤリとして急ブレーキを踏んだり、周囲のクルマからピピッとクラクションを鳴らされたりすることが多い人は要注意。
そこで今回は、身近な人に助手席や後席に乗ってもらいながら、自分の運転がちゃんと安全確実な運転になっているのか、チェックしてもらう8つのポイントをご紹介したいと思います。
1)正しい運転姿勢
1つ目は、安全運転のすべての基本となる運転姿勢。ハンドルを握り、ブレーキペダルをめいっぱい踏み込んだ状態で、腕と足が軽く曲がっていますか? お尻と背中がぴったりと隙間なく座面と背もたれに密着していますか? ヘッドレストと頭のてっぺんは同じ高さになっていますか?(大柄な人は、ヘッドレストの中心が耳と同じ高さになるようにします)ここをチェックしましょう。
2)発進がスムース
2つ目は、走り始めの発進がスムーズにできているでしょうか。助手席の人の頭や背中がシートに押し付けられるような急発進や、クルマの動きがギクシャクしているような発進加速は、周囲のクルマから見ると「危険行為」「挙動不審」と取られかねません。これらはアクセルを踏む力が強すぎたり、一定でない場合に起こりがちです。じんわりと、生卵を踏むようなイメージで少しずつ一定の力でアクセルを踏み込んでいくといいですね。

3)適切な車間距離
3つ目は、車間距離を適切にとっていますか。前走車との間が空きすぎれば後続車をイライラさせがちですし、詰めすぎると前走車に嫌がられます。不要なブレーキを頻繁に踏む原因にもなってしまいます。ここで助手席の人にチェックしてもらいたいのが、走行中に看板や建物など目標物を決めて、前走車がその横を通過してから自分たちのクルマが通過するまでに、ゆっくりと2秒数えられるかどうか。道路の混雑具合にもよりますが、この「2秒ルール」を守ることが適切な車間距離を取ることにつながります。

4)車線変更や合流のときに周囲の流れを乱す
4つ目は、車線変更や合流のときに、周囲の流れを乱していないかどうか。自分では余裕をもって車線変更したつもりでも、後続車の速度が思ったより速い、といった場合には相手のドライバーにブレーキを踏ませてしまっている可能性もあります。ウインカーを早めに出しているかどうかも、助手席の人にしっかり見極めてもらいましょう。

交差点やカーブの手前でスピードを落とせているかもポイント
5)バックミラーの確認
5つ目は、運転中に何回、バックミラーを確認したでしょうか。安全運転のプロは、直進中でもつねに頻繁にバックミラーを見ています。道路の状況は刻々と変わっていますし、前だけでなく後ろの動きも把握しておくことは、先読みしてスムースな運転をするために欠かせない情報だからです。レーシングドライバーになると、2秒に1回は後ろを見るほどですが、そこまではいかなくても、5秒に1回は見るようにしたいものです。

6)交差点を曲がる際に速度を落とす
6つ目は、交差点を曲がる際に、速度をしっかり落とせているか、歩行者や自転車に早くから気付いているか、右折時なら対向車線の直進車が来ているのに無理やり曲がったり、速度を読み間違えたりしていないかどうか。軽自動車など小さなクルマは、けっこう近くまで迫っているのに、遠くにいるように見える場合があります。そうした曲がるタイミングが余裕を持って取れているか、安全確認が十分にできているか、チェックしてもらいましょう。

7)カーブを曲がるとき進入前に速度を落とす
7つ目は、カーブを曲がるときに進入前にしっかりスピードを安全な速度まで落とせているか。進入してから強いブレーキをかけるのは下手な人です。曲がっている間は、ハンドルをフラフラと動かしていないかどうか。
上手な人は、進入時にカーブの曲線に合わせた角度にハンドルを切ったら、そこからほとんど動かさずにきれいに弧を描いて曲がれます。そして、カーブの出口からは速やかにスピードを上げて、直線に戻ったときには流れにのれるようになっているかどうか。これが遅いと後続車に不要なブレーキを踏ませてしまい、渋滞の原因になることも。

8)高速道路の車線の使い方
8つ目は、高速道路でのマナーです。

というわけで、8つのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? 助手席の人にチェックしてもらうまでもなく、これはできていないな、と思ったらぜひ明日から注意してみてください。「私は大丈夫、完璧だ」と思った人も、助手席の人にチェックしてもらうと意外な発見があるかもしれません。自分で思うのと、客観的に見てもらうのでは変わってくるものです。ご夫婦やカップルなどでチェックしあって、ぜひ運転レベルを引き上げましょう。