純正部品のひとつとしてディーラーで取り扱っている

クルマのタイヤには、新車装着用タイヤ(OEタイヤ)と、リプレイスタイヤ(replace=「取り替える」の意 店頭販売タイヤ)の2種類がある。



同じメーカーの同じ銘柄のタイヤでも、新車装着用タイヤは自動車メーカーからのリクエストに応えて、その車種専用に作られたタイヤで、リプレイスタイヤとはゴムも構造もけっこう違う。



一方、リプレイスタイヤはタイヤメーカーがサイズや仕様を決めて販売するので、タイヤメーカーの都合でモデルチェンジもおこなわれる。



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こうした場合、後継モデルとなったタイヤの名称が変わったとしても、新車販売店(ディーラー)に行けば、モデルチェンジ前の旧タイプの新車装着用タイヤが買えることがある。なぜだろう?



新車装着用タイヤは、純正部品のひとつでもあるので、そのクルマが新車で販売されている期間はもちろん、車両が生産終了になってからも一定期間は購入できるようになっているからだ。



クルマに純正装着のタイヤ! 量販店にはないモデルチェンジ前の「旧銘柄」でもディーラーで購入できるワケ



車両が生産中止になってから、いつまで純正補修部品を供給するかは、法的、あるいは業界団体の取り決めなどがあるわけではなく、じつは各メーカーの判断に任されている。



トヨタの場合、工場装着の部品であればクルマの生産終了から約10年間がおよその目安としているが、パーツによってはそれより短いものもある。



日産の場合、車両の生産終了になってから一定期間を経て、出庫がないものから順次製造廃止にしているが、主要パーツは生産中止後、10年経っても入手できるものも多い。



だが、どのメーカーも新車装着用タイヤの供給廃止はほかのパーツよりも早いはず。



なぜなら、タイヤが摩耗したときにわざわざ新車装着用タイヤを購入する人は稀だからだ(同じ銘柄のリプレイスタイヤよりも実売価格は高い)。



クルマに純正装着のタイヤ! 量販店にはないモデルチェンジ前の「旧銘柄」でもディーラーで購入できるワケ



タイヤは長期在庫できないため入手できなくなる時期も早め

また、タイヤはゴム製品で長期保存に適さないというのも理由のひとつ。



タイヤメーカーのテストでは、未使用のタイヤは、製造から3年以内で適切に保管されていたのなら経年劣化の影響はほとんどなかったというデータがある。



その一方で大手タイヤメーカーは、製造から3年を経過したタイヤは未使用でも出荷しないことにしているので、たとえ在庫があったとしても、製造から3年以上経っているタイヤの購入はお勧めできない。逆に言えば、車体の生産中止から3年以上経つと、新車装着用タイヤも入手できなくなると考えておいた方がいい。



なお、直接タイヤには関係がないかもしれないが、トヨタの場合、デイ-ラーオプションの部品は、車両の生産終了とともに部品の製造を打ち切るので、販売店での在庫限りになり、日産のディーラーオプションは、車体が生産終了になってから3年が目安とされている。



クルマに純正装着のタイヤ! 量販店にはないモデルチェンジ前の「旧銘柄」でもディーラーで購入できるワケ



ちなみに、マツダの初代ロードスター(NA型)の新車装着タイヤ「SF325」(ブリヂストン製)が2018年にレストア用として復刻(2003年に一度生産終了)、再発売されることになりニュースになったが、これはかなり珍しいケースといえるだろう。



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