知名度や販売力によって差がついたジャンルも!

たいていの日本車にはライバル車があり、熱い戦いが繰り広げられるとクルマの進化などの好循環が起こりやすい。しかし販売台数がそのジャンルのトップにまったく及ばず2番手以下が定位置というモデルもある。そういったモデルを挙げながらその理由を考えてみよう。



1)スズキ・スペーシア

ホンダN-BOXがトップに君臨して久しい軽スーパーハイトワゴンにおいて、スペーシアはここ数年2位が続いている。スペーシアをN-BOXと比べると車重の軽さを生かした動力性能と燃費、クロスオーバー的なギアの設定など、スペーシアのアドバンテージも少なくない。



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それでもスペーシアがN-BOXに勝てないのは静粛性や乗り心地、インテリアといった各部の質感が見劣りすることと、ホンダというメーカーが持つブランド力による知名度などが大きいのではないだろうか。そのあたりを考えると、スペーシアは王者N-BOXに対し十分健闘していると言えるのかもしれない。



残念すぎる「2番手」! クルマとしては「負けてない」のにトップに立てない国産車5選



2)スズキ・ソリオ

プチバンと呼ばれることもあるスライドドアを持つコンパクトカーにおいて、ソリオはパイオニアである。だが、販売はソリオの対抗馬として2016年にトヨタとダイハツの共同開発によるルーミーが登場して以来(最近まで兄弟車のタンクもあった)、ソリオの販売はルーミーの2分の1、3分の1となっている。



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しかしソリオとルーミーを比べてみると、ソリオの先代モデルと比べてもルーミーのアドバンテージはほとんどなく、その差は昨年11月にソリオがフルモデルチェンジされ、より拡大している。



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それもルーミーが売れるのはトヨタの全ディーラーで買えるという販売力に尽き、4000台という月間販売台数に対し5000台程度がコンスタントに売れているソリオは十分な成功を収めているといえる。



タイミングを逸してしまったことが苦戦の原因のモデルも

3)ホンダ・ステップワゴン

ステップワゴンは日本のファミリーカーのスタンダードとなっている5ナンバーサイズのハイトミニバンの先駆車だが、販売台数ではトヨタノア三兄弟で一番売れているヴォクシーや日産セレナに大差を付けられている。



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しかし、皮肉なことにステップワゴンにはスムースな1.5リッターターボエンジンなどヴォクシーやセレナに対するアドバンテージは多く、総合力はトップである。その理由としては、現行モデルの登場のフロントマスクがミニバンの販売でメインになっているエアロ系でも大人しいものだったことが浮かび、マイナーチェンジでミニバンユーザーの好みとなっている押し出しの強いものとなったのだが、時すでに遅しだったようなのは非常に残念だ。



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4)日産エルグランド

エルグランドは高級ミニバンのパイオニアで、初代モデルはトヨタに当時あったグランビアも歯が立たなかった。そういった背景もありトヨタはアルファードを開発したのだが、現行エルグランドはアルファードが先代モデルのモデル末期になった時期でも販売ではアルファードには及ばず、アルファードが現行モデルになってからはその差はさらに広がっている。



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エルグランドがアルファードに水をあけられている理由は2つ浮かぶ。1つは現行エルグランドが歴代アルファードに対し全高が低く、全高の低さによるハンドリングと乗り心地のバランスに加え、フロアも低いため乗降性もアルファードに勝るなど、アルファードに対するアドバンテージになっているところもある。しかし、その反面でエルグランドにはアルファードが持つ「まわりを見下ろすような視界」というある種のミニバンらしさはなく、高級ミニバンのユーザーにはこの点が受け入れられなかった。



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もう1つは現行エルグランドが登場からそう時間が経たないうちにつまずいてしまったため販売台数が伸びなかったこともあり、昨年行われたビッグマイナーチェンジまで大きな改良は行われず、それでは現行エルグランドの販売が低迷するのも無理もない。



5)日産キャラバン

キャラバンは1BOXカー市場においてトヨタハイエースと双璧をなす存在だが、キャラバンの販売台数はハイエースの3分の1といったところである。乗ってみれば現行キャラバンは現行ハイエースに対し登場が新しいこともあり、大きく劣っている部分はそれほどない。



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それでも現行キャラバンが販売でハイエースに遠く及ばないのは、2004年登場の現行ハイエースのスタイルが現行ハイエースに先行する形で2001年に登場した先代キャラバンよりはるかにスタイリッシュだったことも理由の1つではないだろうか。そこで付いてしまった差が、キャラバンがフルモデルチェンジされても代替需要なども含め未だに尾を引いているというのもキャラバンがハイエースに及ばない小さくない理由なのかもしれない。



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