機械任せを卒業してみないか? 面倒なのが楽しいクルマたち

最近発売される新型車は数多くのハイテク装備が備わっている。もちろん衝突被害軽減ブレーキや車両安定性制御装置といった安全にかかわる部分のハイテク装備は大切なものであることは間違いないが、もう少しシンプルなクルマが恋しくなってしまうときもあるだろう。



こういった装備は義務化されることが決まっているものも多く、今後は標準装備となっていくわけだが、逆に今だからこそ購入できるローテク車を振り返ってみよう。



1)スズキ・アルトバン

長きにわたりライバル関係であったダイハツ ミラバンが販売を終了し、一世を風靡した軽ボンネットバンの唯一の生き残りとなったのが、元祖ボンバンのアルトである。



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商用モデルではあるが、乗用のアルトと共有する部分も多く、アイボリーのインパネやライトグレーとブラックの2トーンシート表皮など、単色で真っ黒だったころのボンバンとは異なりポップな印象となっている。



腕1本で勝負の「超簡素」っぷり! このご時世に「先進装備」が備わらない「アナログ国産車」3台



そんなアルトバンは73万7000円からという低価格も驚きだが、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能といった先進安全装備はおろか、パワーウインドウすら備わらない(オプション設定アリ)潔いほどシンプルなもの。



腕1本で勝負の「超簡素」っぷり! このご時世に「先進装備」が備わらない「アナログ国産車」3台



リヤシートも荷物を積むために畳むことが前提の直角な背もたれで、リヤウインドウは開閉機構すら省かれているのだ。その結果、車両重量は610kg(MT車)と下手なライトウェイトスポーツカーよりも軽量なボディを誇っている。



2)ダイハツ ハイゼットトラック

働くクルマとしてだけではなく、最近では趣味の相棒としてもカスタムのベースとしても人気を集めている軽トラック。エンジンをフロントミッドシップに搭載した後輪駆動(と後輪駆動ベースの4WD)で2シーターということもあって、農道のスポーツカーとも言われ、意外にも走らせても楽しいクルマだ。



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そんな軽トラックの代表格であるハイゼットトラックは、昨年60周年を迎えた長寿モデルであるが、そのもっともベーシックなモデルが「スタンダード “エアコン・パワステレス”」である。



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これはグレード名からもわかるとおりエアコンとパワステが備わらないグレードで、当然ながらパワーウインドウも備わらない。もちろん先進安全装備も設定されておらず、ABSは装備されるがVSC&TRCもオプション設定という潔さとなっている。



3)トヨタ GR86/スバル BRZ

今年の夏から秋にかけて新型の登場がアナウンスされているGR86/BRZ。新型はよりスタイリッシュになったエクステリアや、2.4リッター化で向上した動力性能、そして変わらぬFRレイアウトで発売が待ち遠しい1台と言える。



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そんなまだ発売すらされていないほどの最新車両のどこがローテクなのか、と思われるかもしれないが、すでに発表されているとおり、先進の運転支援システムであるアイサイトはAT車にしか設定されない。つまりMT車は先進装備が非装着となるのである。



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じつは衝突被害軽減ブレーキは2021年11月以降に発売される新型車に装着が義務付けられており、今年の秋に発売が予定されているGR86はその規制が適用になるギリギリ前に登場するのだ(BRZは夏登場予定)。



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そのため、新型GR86は衝突被害軽減ブレーキが義務化される前の最後の新型車となる可能性が濃厚というワケ。とはいえ、業界をリードするトヨタがこのまま衝突被害軽減ブレーキを設定せずにGR86のモデルライフを進めていくとも思えないので、初期型のみが衝突被害軽減ブレーキが備わらないモデルとなるかもしれない。

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