あんなに安かったと思えば、もはや高級車の部類に……
本来、中古車というものは新車では手が出せなかった価格帯のクルマや、新車当時に憧れたクルマをようやく手にするというのが一般的だった。しかし最近では90年代スポーツカーを中心に中古車の価格が上昇の一途を辿っており、手ごろな価格はおろか、新車時の価格を上まわるほどの金額を用意しなければ入手することすら不可能な状態となってしまっている。
そこで今回は、そんな価格が高騰してしまった国産車をピックアップ。
1)トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(AE86)
一気に中古車価格が上昇した車両としての代表格は、やはりAE86型カローラレビン/スプリンタートレノだろう。カローラシリーズとしては最後のFRレイアウトであることや、高回転まで気持ちよく回る4A-G型エンジンを搭載しているという点は美点であるが、ブームがくるまでは数多くある安価で購入できるFR車のひとつであった。
しかし、大人気漫画の頭文字Dが人気となると価格が高騰し、人気高騰前は10万円台でも見つけることができたAE86は一気に高額車となったのである。
そして頭文字Dの連載も終了した現在でもその人気は陰ることはなく、むしろ価格は上昇する一方。現在、フルノーマルで状態の良いものでは500万円台という驚愕のプライスタグを掲げているものも珍しくない。
2)日産 スカイラインGT-R(R34型)
レースに勝つために生まれた第2世代スカイラインGT-Rも価格高騰の真っ只中にいる1台だろう。とくに最終型となるR34型の上昇率はかなりのものだ。
第2世代スカイラインGT-Rの完成形とも言えるR34型ではあるが、R32、R33型に比べて販売台数が少ないという点も希少性に拍車をかけているといえるかもしれない。
新車時はもっとも安価な仕様で500万を切り、高いものでも630万円という価格だったR34型スカイラインGT-Rであるが、現在は走行距離が13万キロを超えているような個体であっても1000万円を下まわることはなく、20万キロ超の個体であっても店頭に並んでいるほど。
プライスタグが掲げられている物のなかで高いものでは3000万円オーバーも珍しくなく、過走行車であれば300万円台で購入することもできた10年ほど昔が懐かしいほどである。
ついに1000万円を超える個体が出たRX-7
3)ホンダ インテグラ タイプR(DC2)
先日、アキュラブランドで復活することがアナウンスされたインテグラ。そのトップに位置するのが1995年10月に追加された「タイプR」だ。NSXに次いで設定されたタイプRは、スポーティクーペであったインテグラを本格的なレーシングカーへと変貌させており、世界最速のFF車といわれるほどの仕上がりとなっていた。
98年には98スペックと呼ばれる改良型が登場するが、これはブレーキの大型化に伴うホイールの大径化に始まり、ハブが5穴へ置き換えられ、ボディ剛性の向上やギヤレシオの変更、ステンレス製の4-1等長エキゾーストマニホールドの採用など多岐に渡る改良がなされ、ホンダのタイプRに対する情熱をまざまざと見せつける結果となった。
そんなDC2型インテグラタイプR、新車時はもっとも高額な仕様でも260万円弱となっていたが、現在の中古車市場では低走行、修復歴なしのノーマル状態の個体では500万円台と2倍の価格となっている。
4)マツダ RX-7(FD)
未だにマツダのイメージリーダーのひとつであるロータリーエンジン。中でもロータリーターボエンジンを搭載したモデルは2003年に生産を終了したRX-7が最後となる。
そのロータリーエンジン特有のフィーリングやターボのパワー感はもちろんだが、北米市場では早々に販売を終了したことで(日本でいう前期型のみ)、後期型に関してはとくに熱い視線を集めていると言えるだろう。
もともとラグジュアリーなキャラクターも持ち合わせていたRX-7は、新車価格も比較的高価であったのだが、現在は安いものでも300万円台からという価格となっており、最後の限定車であるスピリットRに至っては、ついに1000万円超のものも登場した。
スピリットRは399.8万円という新車価格であったことを考えるとこちらも倍以上となっているが、現在の他のスポーツカーの高騰を見ているとさらに上がる可能性も高そうである。

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