この記事をまとめると
■トラックは日本の物流を支える存在■しかしマナー違反が気になることも多々ある
■同業者から挙がった事例を4つ挙げ解説する
同業者から迷惑との声が上がる
日夜走り続けるトラックは日本の物流を支える、我々の生活に欠かせない存在である。労働環境もかなり厳しいというのは話題になるだけに、感謝すべきだ。しかし、運転マナーについては以前より飛躍的によくなったとはいえ、今でも目に余るものをみかけることがある。
1)車間つめつめ
深夜ともなると、トラック同士が詰め詰めで走っているのは見かけること。燃費のためにやっているのだが、プロ同士のあうんの呼吸であればいいのだが、「乗用車を相手にするのは恐怖を与えているだけ」という声は多い。マイペースで追い越し車線を走る乗用車にも非はある気もするが、バックミラーいっぱいに写るトラックのフロントは確かに怖い。
2)追い越し車線でどかない
リミッターが付いているからかわいそうではあるのだが、抜ききれないためにずっと追い越し車線を走っていることがある。こちらも燃費のためなのだが、ただ「これは許してほしい」という声も多い。

プロとして気になるのは「後ろは繋がってしまっていて、走行車線が空いているのにすぐに戻らないトラック」だ。また「観光バスや高速バスはリミッターが付いていないので、けっこうなスピードで追い越し車線に居座り続けるのもどうかと思う」という意見も多かった。
SA・PAでのマナー違反も目立つ!
3)リミッター解除
大事故を受けて、現在90km/hでリミッターがきくようになっているが、なかには100km/h以上で爆走する大型トラックを見かけることがある。もちろんリミッターを外しているからなのだが、「みんなだってストレスになっているけど守っているんだから、やめてほしい」という意見は多い。リミッターの外し方は意外に簡単なのも問題か。

4)SA・PAでの本線上駐車
これは運転というよりも、止め方のマナーの問題だが、深夜に高速道路を走ったことがある方はわかるだろうが、割引適用待ちなどでSAやPAはトラックであふれ、さらに本線上に止めている車両も多い。「危ないな、と思うけど仕方がない面もある」というが、運賃や納品時間絶対厳守など、労働環境のほうが問題なので、責めることはできないというのが実際のところだろう。

5)飲酒
これはたびたび痛ましい事故が発生していて、その対策が話題にもなる。ただ、「今でも飲んでいる人はいる。さすがに運転しながら飲む人はいないけど」というのだが、ではいつ飲むのかというと、SAなどで休憩する場合。抜けるからいいだろうという判断のようなのだが、「草むらに缶がいっぱい落ちているのを見かけるけど、どんだけ飲んでるんだと思う」とのこと。