この記事をまとめると
■期待の電気自動車トヨタbz4Xとスバル・ソルテラが発表された■先行して発表されている日産アリアとサイズとキャラクターがかぶるライバル関係となる
■バッテリー容量や電費はいい勝負。トヨタbz4Xとスバル・ソルテラの価格が気になる
トヨタbz4X/スバル・ソルテラ発表で日産アリアに宣戦布告
先日詳細が明らかとなったトヨタbz4X/スバル・ソルテラ。トヨタとスバルが共同開発をした電気自動車として注目を集めている。
そんな両車のガチンコライバルとなりそうなのが、先んじて発表されている日産アリアだろう。ボディサイズはほぼ同等で(アリアのほうが全長は10cmほど短いが)SUVタイプの電気自動車ということで、キャラクター的にバッティングする点が多い。
では、トヨタbz4X/スバル・ソルテラと日産アリアの違いについて、現段階で判明しているスペックから比較してみたい。
まずは電気自動車のキモともいえるバッテリーの容量だが、今回発表されたトヨタbz4X/スバル・ソルテラは71.4kWhのバッテリーが搭載されるとアナウンスされている。
一方の日産アリアは、66kWhのバッテリーを積むB6系と91kWhのバッテリーを積むB9系をラインアップ。
ここだけを切り取ると、大容量バッテリーをラインアップするアリアに軍配が上がるようにも思えるが、bz4X/ソルテラにはもっと大容量なバッテリーを搭載するスペースも残されており、市場からの声によっては、さらなる大容量バッテリーを搭載したモデルがリリースされる可能性もあるようだ。
電費はいい勝負でbz4X/ソルテラの価格が気になる
また、気になる航続距離はアリアB6(2WD)が470km、bz4X/ソルテラの2WDが500km前後となっており、電費換算するとどちらも7km/kWhとなるため、電費性能は両車同等と言えそうだ。
ただし、bz4X/ソルテラには前席乗員足もとに輻射ヒーターが備わり、シートヒーター、ステアリングヒーターとともに乗員をピンポイントで温めてくれる機能を持ち、冬場に暖房を使用したときの航続距離の減少を抑えてくれる点や、1年間で走行距離1800kmに相当する発電量を生み出すルーフソーラーパネルを設定している点を鑑みると、実際の電費性能はbz4X/ソルテラが一歩リードと言えるかもしれない。
もちろん電気自動車としてのノウハウを多く持つ日産のアリアもbz4X/ソルテラより優れている点も多く、なかでも特筆すべき点はその圧倒的な出力だろう。
bz4X/ソルテラはふたつのモーターを持つ4WDモデルでもシステム最大出力は160kWであるのに対し、アリアのシステム最高出力はB6でも250kW、B9に至っては290kWと2倍近い出力を誇っているのだ。
その結果、bz4X/ソルテラが0-100km/h加速7.7秒(4WDモデル)なのに対し、アリアは5.1秒(B9 4WDモデル)とスポーツカー並みのポテンシャルを発揮しているのである。
そして最後に比較したいのが価格。
一方のbz4X/ソルテラについてはまだ正式な価格は発表されていないものの、一説には500万円を切る価格になるというウワサもあり、もしそれが事実であればアリアの強力なライバルになることは間違いなさそうだ。

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