この記事をまとめると
■優れたクルマが売れるとは限らない



■あえて少数のユーザーを狙いにいくケースもある



■売れ行きはイマイチだったが評価が高かったクルマをジャンル別に4台紹介



パッとしなかったが走りも装備も一級品だったクルマを振り返る

セダン:トヨタ・プログレ(1998年)

トヨタ車の販売は全般的に好調だが、売れ行きが伸び悩んだ車種としてプログレがある。直列6気筒の2.5リッターと3リッターエンジンを搭載する後輪駆動のセダンだったが、全長は4500mm、全幅も1700mmに抑えられて視界も良いから運転しやすかった。



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加えてフロントマスクは抑制の利いたデザインだ。

上質なセダンなのに、豪華さを追求したオラオラ系ではない。この持ち味のために販売は低迷したが、トヨタは従来の上級セダンでは満足できないユーザー層を獲得している。つまり、狙いは当たった。



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ちなみに当時のトヨタは、セダンの主流派とされるクラウンやマークII、革新派ともいえるアルテッツァなどを用意しており、さらに反主流のプログレまでそろえた。セダン市場を自社だけで完結させるトヨタの物量作戦に驚かされた。



欧州仕込みの味付けは隠れファンが多かった

コンパクトカー:スズキ・スプラッシュ(2008年)

スズキのコンパクトカーで、ハンガリーの工場から輸入されていた。全長が3715mm、全幅は1680mmという数値は、コンパクトカーの中でもとくに小さい。



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ところが全高は1590mmと高く、前後席の着座位置も持ち上げた。そのために乗員の足が前方へ投げ出されず、短い室内長でも窮屈感は生じなかった。



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そしてハンガリー製とあって、足まわりの設定は欧州仕様と共通だ。乗り心地は硬いが、機敏に良く曲がり、なおかつ走行安定性も優れていた。当時のコンパクトカーとしては安全装備も充実しており、販売は低迷したが、限りなく欧州車に近い日本車だった。



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ミニバン:スバル・トラヴィック(2001年)

スプラッシュが欧州車に近い日本車だとすれば、トラヴィックは日本車として売られた欧州車だ。基本的にはGM(ゼネラルモーターズ)の傘下に入るオペルのザフィーラと同じクルマで、GMのタイ工場で生産された車両を輸入することにより、スバル・トラヴィックとして販売した。

当時のスバルはGMと提携していたから、この企画が持ち上がった。



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スバル車のユーザーは、水平対向エンジンや4WDなど、個性的な技術を重視して購入する。したがって今も昔も、スバルではOEM車は売れ行きを伸ばせない。トラヴィックも失敗に終わったが、基本はザフィーラと同じだから商品力は高かった。3列目のシートは狭いが、1/2列目は座り心地を含めて快適で、走行安定性と乗り心地のバランスも優れていた。



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しかも1.8リッターエンジンを搭載しながら、ベーシックなグレードの価格は198万円と割安だ。ザフィーラとは装備などが異なるが、価格はトラヴィックが60万円以上も安かった。



軽自動車:三菱 i(2006年)

卵型のボディを備えた個性的な軽自動車で、エンジンは後部に搭載されて後輪を駆動する。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は、軽自動車で最長の2550mmを確保して、現行N-BOXよりも長い。ホイールベースが同車を上まわる軽自動車は、今でも登場していない。



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後部にエンジンを搭載するから後席と荷室は狭かったが、長いホイールベースで走行安定性と乗り心地は優秀だった。電気自動車のiミーブにも発展している。



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