SBIホールディングスは12日、同社子会社のSBI地銀ホールディングスが50.04%の株式を所有する孫会社のSBI新生銀行にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。同行の東証スタンダード市場への上場を廃止するのが狙い。
買付価格は1株当たり2800円で、公表前営業日での終値2486円に対して12.63%のプレミアムとなる。買付予定数は5507万2084株で、上下限は設定しない。買付代金は約1542億円。買付期間は5月15日から6月23日までの30営業日。決済の開始日は6月30日。公開買付代理人はSBI証券。
第2位株主の預金保険機構(所有割合13.18%)と第3位株主の整理回収機構(同9.80%)は本TOBに応募せず、同行に注入された公的資金の残高約3500億円を返済するため同7448円以上でSBIグループが買い取る見通し。本TOBが成立すればSBI新生銀行の株主はSBIと預金保険機構、整理回収機構の3社だけになる。