ジャパンディスプレイ(JDI)は、3月末に経営破綻したJOLED(東京都千代田区)から有機ELディスプレーの開発事業を取得することを決めた。製造・販売部門は対象とせず、技術・開発部門の従業員約100人を雇用する。
JDIは、JOLEDが3月末に東京地裁に民事再生法の適用を申し立てたのに合わせ、スポンサー支援を行うことで基本合意。この中で、有機ELの開発事業に限定して受け入れる方針を示していた。JDIは新設子会社のJDI Design and Development(東京都港区)を通じて事業を取得する。
JOLEDは2015年にソニーとパナソニックの有機EL事業を統合して発足した。JDIもJOLED設立時に15%を出資したが、2020年に全保有株式を手放した。