オリンパスは傘下企業が手がける整形外科事業を、国内投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ(東京都千代田区)に譲渡することを決めた。今後は消化器、泌尿器、呼吸器科領域に注力し、各領域におけるプレゼンス拡大を目指す。

譲渡価額は未確定。譲渡予定は2024年7月。

対象となるのは、整形外科向け医療機器の開発・製造・販売を手がけるオリンパステルモバイオマテリアル(東京都渋谷区)と、人工関節などを製造・販売するフランスのFH Ortho SAS(オー・ラン県)から構成される事業で、直近売上高は合計104億円、営業損失75億2000万円。

譲渡先は、ポラリス・キャピタルが設立した特別目的会社のPTCJ-6Oホールディングス(東京都千代田区)とPTCJ-6Fホールディングス(同)。フランスの法律で義務付けられている、FH Orthoグループの関係従業員代表機関との協議完了後に譲渡する。