
オートバックスセブンは8日、ホンダ系自動車ディーラーの東葛ホールディングスに完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ディーラー事業の成長・拡大につなげる狙い。
TOB主体となるのはディーラー事業を統括する中間持ち株会社のオートバックス・ディーラーグループ・ホールディングス(東京都練馬区)。東葛ホールディングスはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、東証スタンダード市場への上場が廃止となる。
買付価格は1株につき810円。TOB公表前日の終値522円に55.17%のプレミアムを加えた。買付予定数は509万2099株。下限は所有割合63.34%にあたる322万5500株。買付期間は8月9日~9月24日の30営業日。
東葛ホールディングスの筆頭株主で21.39%の株式を所有する会長の齋藤國春氏をはじめ、親族が所有する合計42.34%の株式についてはTOBへの応募が決まっている。決済の開始日は10月1日。
東葛ホールディングスは1969年にホンダ車の販売を目的に、不二ホンダとして東京都葛飾区で設立。千葉県北西部を地盤とする。ホンダクリオ東葛への社名変更を経て、2007年に現在の持ち株会社制に移行した。2002年に株式を店頭登録し、2004年にジャスダック市場に上場。2022年4月に東証スタンダード市場に移行した。